画像:時事通信フォト
全国の小学校で現在広がりつつあるという「あだ名禁止」の校則。
「さん」付けで統一を図っているという各学校の動きを特集した24日の「スッキリ」(日本テレビ系)で、番組MCのハリセンボン・近藤春菜さんが持論を述べました。
すると近藤さんのコメントに視聴者からの反応が相次ぎ、「イジメはなくならない」と支持が広がっています。
ハリセンボン春菜、拡大する小学校の『あだ名禁止』に反論
24日、全国の小学校で「あだ名禁止」という校則が設立されていることを特集した「スッキリ」(日本テレビ系)で、番組MCのハリセンボン・近藤春菜さんが「あだ名禁止」に持論を述べました。
2013年の「いじめ防止対策推進法」の可決以降、増加傾向にあるという「あだ名禁止」の校則を設ける小学校。
この日、同番組は実際に「さん」付けを推奨しているという茨城・水戸市内の小学校を取材。
「上級生であっても下級生であっても男の子でも女の子でも『さん』付けすることを徹底している」という同校の方針は、身体的特徴や失敗などマイナス要素からくるあだ名によってイジメの火種を作ること避けることを目的として導入されているのだそう。
そして2012年に「さん付け」推奨を開始して以来、イジメは起きていないという。
街頭インタビューでも意見が割れる中、近藤さんは「あだ名を禁止にすることによってイジメがなくなるということではない」と「あだ名禁止」の校則に反論。
「表面的になくなるだけで、裏でイヤなあだ名で呼ばれていたら意味がまったくないんじゃないかと思うんですよ」と、イジメ撲滅の根本的な解決になっていないことを主張しました。
この近藤さんの主張に加藤浩次さんも「水面下に入って見えづらくなる部分もあるよね」と賛同の意思を示しました。
さらに近藤さんが「あだ名禁止にしないで、でも呼ばれて『イヤだ』と思うことをちゃんと訴えられる学校とかそういう場であってほしい。コミュニケーションを取るということで禁止にしなくてもいんじゃないか思います」と、学校教育の理想を語ると「何とかと呼んだ時に相手がイヤだと思っている態度はわかるだろうし、やめてよと言われたら『これイヤなんだな』って気づくのが大事」と加藤さんも補足。
そして「先生も気づいてあげて、なんでこういうことになったのか根本も考えてあげなきゃいけない」と再度「あだ名禁止」の落とし穴に持論を唱えていました。
『あだ名禁止』の落とし穴に「何も解決していない」
全国の小学校で広がる「あだ名禁止」の校則に、「コミュニケーションをとる目的で禁止にしなくてもいいと思う」と新しくできた校則に反対の意志を示した近藤春菜さん。
すると近藤さんのコメントに、番組を観ていた視聴者から賛同の声が。
「あだ名禁止は春菜さんの言う通りだな。表面化しないだけになりそうな気もする」
「春菜さんの意見に賛成!学校側は子供たちの教育にそぐわないことしかしない。ただ目を背けているのか、それとも容認しているのか。あだ名ごときでイジメはなくならない」
「教育委員会の怠慢だと思う。あだ名からイジメ発生、じゃああだ名を止めましょうってなにも考えてないでしょ。何も解決はしていない」
「確かにあだ名を禁止にしたところで、もっと陰湿なイジメが流行るだけだと思うな」
「春菜のコメントが的確だな。本人が嫌がっているのにあだ名を呼ぶのが問題で、臭いものに蓋をしても意味がない」
「抑止力があった方がいいとは思うけど、それ以上の根本的な解決は必要よね」
などと支持が広がりました。
森喜朗氏の発言など多様性を認める空気作りを急速に進めている現在。
しかし、「あだ名禁止」というルールはその空気作りを加速させるものになりえないようです。
(文:有馬翔平)