画像:時事
「恋愛中毒」、「プラナリア」など大ヒット小説を生み出してきた作家・山本文緒さんをゲストに招いた18日の「あさイチ」(NHK総合)。
この放送中、番組の進行アシスタントである近江友里恵アナウンサーが口にしたある「一言」が物議をかもすことに。
「NHKまでそうなったか」、「もはや異常」などと視聴者の間で議論を呼んだ、近江アナの何気ない一言とはどのようなものだったのでしょうか。
「あさイチ」、アナウンサーの一言が物議!人の呼び方に「おかしいだろNHK」、「異常」と批判相次ぐ
18日、「恋愛中毒」、「プラナリア」など数々の大ヒット恋愛小説を生み出してきた作家・山本文緒さんをゲストに招いた「あさイチ」(NHK総合)で、番組の進行アシスタントである近江友里恵アナウンサーが口にしたある「一言」が物議をかもすことに。
2001年に直木賞を受賞した山本さんは、アニメーション監督の新海誠氏も「大ファン」と公言するほど各方面に影響を及ぼす恋愛小説の名手。
しかし、直木賞を受賞したことでプレッシャーがのしかかり「直木賞作家らしくしなければいけない」とストレスを感じた結果、うつ病を発症してしまったのでした。
そして2年間、山本さんは作家活動から離れることになってしまいましたが、そのうつ病との闘病生活を夫である男性が支えました。
すると、男性が取材に応えた映像に移る前、近江アナがポツリと一言口に。
「山本さんの『夫』が支えてくれた」、「山本さんの『夫』に取材をしてきています」
山本さんの配偶者に対して、「夫」という呼称を選択した近江アナ。
この「夫」という呼称の仕方に、番組を観ていた視聴者からは疑問の声が飛び交う事態に発展。
「よそのご主人を『夫』って呼ぶのはあってるの?なんか感じ悪くない?」
「アナウンサーが夫呼びってなんだかな…」
「第三者が『夫』と呼ぶのは日本語的にどうなの?違和感を覚える」
「『夫』っておかしくない?私が無知なだけ??」
「フェミニストからクレームが来るから『夫』なんだろうけど、どうみてもおかしいだろうwww」
「最近『主人』という言い方が指摘されてるからなのかな?謎の配慮」
「もはや異常」
「『旦那さま』とか『ご主人』とか言えなくなったのか!おかしいやろNHK!!!」
などと、「夫」という呼び方に様々な意見が相次ぎました。
全国で波紋を広げる「嫁」、「主人」呼び問題…他局での反応は?
近江友里恵アナウンサーが、他人の配偶者を「夫」と呼んだことで視聴者からの反響が相次いだ18日の「あさイチ」。
しかし現在、この配偶者の呼称がSNSを中心に波紋を広げているのです。
たとえば先月、とある服飾メーカーの公式アカウントで、担当者が「嫁」と自身の配偶者を表したところ批判が殺到、後日謝罪する事態に追い込まれました。
同企業を批判した人物の言い分は、「『嫁』、『家内』、『連れ』は女性に対する別称」、「『妻』呼びが正しい」ということ。
そして、同様に「主人」、「旦那」などの男性配偶者を表す呼称に対しても、「女性を見下した言い方」との指摘が。
ただ、今月はじめに件の問題を取り扱った「スッキリ」(日本テレビ系)で、加藤浩次さんは「企業が謝罪しないといけないのは異質」と、呼称問題に過剰反応すること自体が「誤り」とコメントをし、たくさんの賛辞を受けていました。
配偶者の呼称問題に、過剰に反応してしまった結果、逆に物議をかもしてしまったNHK「あさイチ」。
「夫」でも「主人」でも「旦那」でもない、新しい呼称を模索していくのでしょうか。
(文:有馬翔平)