文:有馬翔平

『未満警察』、セクゾ・中島健人&キンプリ・平野紫耀のW主演も…視聴率がダントツで最下位の理由とは?

ジャニーズ事務所
画像:時事

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新型コロナウィルス感染拡大の影響で、先月27日から放送が始まったドラマ「未満警察  ミッドナイトランナー」(日本テレビ系列)。

King&Prince・平野紫耀さんと、SexyZone・中島健人さんというジャニーズ事務所イチオシのタレントがW主演を務めるドラマも、1日に放送で半分が過ぎようとしています。

しかし、同ドラマはSNSを中心に話題になるものの、視聴率は今季放送ドラマの中では断トツで低い結果に。

そこから見えてきたのは、あるブームの終焉でした。

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ドラマ「未満警察」で浮き彫りになったジャニーズ事務所の「オワコン」化…視聴率断トツ最下位のワケとは?

先月27日に放送が開始されたドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系列)も、1日の放送で第6話を迎え、いよいよ物語は核心に迫っていきます。

同ドラマは韓国で製作された映画「ミッドナイト・ランナー」(2017年)を、日本版にリメイクしたもので、神奈川県警の警察学校に入校したまだ現場も知らぬ新人警察官2人が、とあることから事件に巻き込まれ、そして解決していく、下克上と勧善懲悪が魅力のストーリー。

その新人警察官を2019年の国宝級イケメンランキングで殿堂入りしたKing&Prince・平野紫耀さんと、容姿はもちろんのことバラエティ番組でも個性的なキャラクターが人気のSexyZone・中島健人さんが演じていることから、放送前から話題が沸騰していました。

そして放送が始まっても、放送中の土曜日午後10時過ぎからSNSでは「#未満警察」がトレンドワードになっており、その人気の高さが伺えました。

しかしSNSでの人気に思えたものの、視聴率を見てみると初回あった二桁の数字はみるみるうちに降下していき、今月18日の放送では6、7月に放送開始された同時間帯付近のドラマの中では断トツ最下位の「7.2%」を記録。

翌週25日の放送では持ち直したものの、それでも「9.1%」と低空飛行が続いています。

平野紫耀に中島健人というネームバリューには申し分ないタレントを起用しているにもかかわらず、数字が思うように振るわない原因はどこにあるのでしょうか。

「原因はジャニーズ事務所にあります。視聴者はドラマを観ていると事務所が『ゴリ押し』して2人を起用したという、作為的なキャスティングを感じてしまっているようです」(芸能ライター)

人気タレントを輩出し続けているジャニーズ事務所、しかしここ数年「SMAP解散騒動」や所属タレントのスキャンダルが相次いでおり、イメージが急落しているのだとか。

昨年には創始者であったジャニー喜多川氏が急死し姪・藤島ジュリー景子氏が社長に就任しましたが、タレントと役員の間で「不仲」説が払拭できないなどイメージ回復も図れず、それを裏付けるように中居正広さんや長瀬智也さんなど事務所の人気を支えた人物が次々と退所する事態も起こっています。

また極めつけは、昨年に明らかになった「圧力」問題。

同事務所が、退所していったタレントを起用しないようテレビ局に圧力をかけたことを、公正取引委員会から注意が入ったとメディアが一斉に報じると、ついに事務所の信用は地に堕ちたのです。

結果、同事務所のタレントが出演する番組は「忖度」というイメージがつきまとい、高視聴率が取りにくいのだそう。

1日には新章がスタートする「未満警察」。

ドラマの内容だけで、低調さを吹き飛ばすことはできるのでしょうか。

 

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ジャニーズ事務所、もはや木村拓哉頼みか?

イメージ急落によって、ドラマでの視聴率に影響が出てきてしまっているジャニーズ事務所。

今季、「未満警察」と同じく放送が開始された「SUITS2」(フジテレビ系列)でも、Hey!Say!JUMP・中島裕翔さんが出演していますが、同様に思うように数字は振るえていません。

また、昨年に同じく土曜日午後10時放送だった「ボイス 110緊急指令室」(日本テレビ系列)にもNEWS・増田貴久さんが出演したにもかかわらず、一桁まで視聴率が落ちる事態に。

ただ、人気アイドルが不調の中、ジャニーズ事務所で唯一視聴率好調を維持しているのが木村拓哉さん。

先日、最終回を迎えた「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系列)は、終始視聴率20%近くまで維持する好調ぶりでした。

木村さんはこれまでに、出演したドラマで数々の社会現象を起こしてきた実績があります。

最近では、「木村拓哉ではもう数字は取れない」という業界からの声もありましたが、それを見事にはねのけてみせました。

ジャニーズ事務所はもう、木村さんの「売れる」イメージにすがるしか、ドラマ界を生き抜く術はないのかもしれません。

(文:有馬翔平)