文:服部慎一

福田和子、長男や4人の子供の現在とは?旦那や家族構成、死因についても解説

日本テレビ
画像:時事通信フォト

1982年に発生した「松山ホステス殺害事件」。

主犯格は福田和子受刑者といい、7つの顔を持つという変装の達人として知られ、公訴時効ギリギリのおよそ15年にも及ぶ逃走の末逮捕されました。

福田和子受刑者には、4人の子供がいたということですが、息子の現在や仲の良かった長男は今何をしているのでしょうか。

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福田和子のプロフィールと松山ホステス殺害事件の概要

名前:福田和子

生年月日:1948年1月2日

年齢:57歳(※享年)

職業:ホステス

出身:愛媛県松山市

福田和子、元受刑者。愛媛県松山市に生まれ、母親は自宅で売春宿を経営するなど特殊な家庭環境に身を置く。

同県の高校に入学をするが、交際していた男性の事故死をきっかけに自身も自暴自棄となり退学。

その後17歳の時には、強盗の罪で松山刑務所に服役をしており、その当時に発生した強姦事件の被害者にもなっている。

出所後は松山市内のキャバレークラブで働いていたが、1982年に金銭をめぐるトラブルにより同僚のホステスを殺害。

罪の発覚を恐れ、逃亡生活を開始する。

美容整形や偽名を駆使し、全国各地を転々とする生活をしており、持ち前のトークスキルとコミュニケーション能力で、行く先々のキャバレーやスナックで重宝される存在となる。

当時、殺人事件の公訴時効が15年。

福田和子元受刑者は福井県に潜伏をしていたものの、公訴時効が成立する21日前である1997年7月29日に福井市内のおでん屋にて逮捕されている。

▼福田和子元受刑者が逮捕されたおでん屋の当時の写真

福田和子 おでん屋

画像:時事

ワイドショーなども連日取り上げており社会問題となった同事件、福田和子元受刑者は無期懲役の判決を言い渡されるも、服役中の2005年に脳梗塞により亡くなっている。

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福田和子の家族構成と旦那!子供は何人?息子の現在は何をしている?

福田和子元受刑者ですが、家族構成や子供の人数はどのようになっているのでしょうか。

福田和子元受刑者ですが、これまでに2人の旦那と結婚および離婚を経験していますが、その間に4人の子供を授かっています。

1968年、福田和子元受刑者が20歳の時に結婚をしており、この旦那とは長男と長女をもうけています。

相手の元旦那は暴力団関係者だったとの噂もありますが、5年後の1973年には離婚をしています。

離婚後すぐの1974年、福田和子元受刑者が26歳の時に2度目の結婚を果たし、この時の旦那との間にも一男一女を授かっています。

元旦那はどのような人物か定かではないものの、借金をする生活に追われ福田和子元受刑者は松山市内のキャバレーにホステスとして就職。

この期間に金銭をめぐるトラブルを理由に松山ホステス殺害事件を引き起こしていますが、この元旦那も死体遺棄に加担をしたために、のちに有罪判決を受けています。

後述をしますが、石川県能美市にある老舗和菓子店でも働いた経験のある福田和子元受刑者は、同店の店主に結婚をせがまれておりますが、身分を隠して働いてたために2年にわたり結婚を拒否しており、これを不審に思った店側の通報により逮捕されそうになるという事案も発生しています。

4人も子供をもうけた福田和子元受刑者ですが、事件を引き起こしてからは完璧な逃走計画が崩れるのを恐れ、頻繁に会うことはなかったといいます。

長男に関しては福田和子元受刑者が事件を起こす前の子供であり、福田和子元受刑者も溺愛していたこともあり、公衆電話から電話をかけたり、石川県能美市にある老舗和菓子店に呼び寄せて住み込みで働かせるなど、とにかく仲が良かったということです。

子供たちの現在に関してですが、4人ともそれぞれ結婚をしており、長男に関しては某鉄工所で働いているという噂も。

また、長女は福田和子元受刑者が勾留されている拘置所に面会に訪れたこともあるとのことですが、現在は一般人であるためにそれ以上の情報は出ていないのが現状です。

7つの顔を持つ女、そして殺人犯の子供ということで一般に公表することは相当リスクが高いものと思われます。

福田和子、石川県の老舗和菓子屋には松井秀喜も訪れていた

逃亡の末、北陸地方にも潜伏する機会が多かった福田和子元受刑者。

石川県金沢市のスナックで働いていた際、常連客だった和菓子屋の店主に気に入られ同棲するようになると、なんとその和菓子店も手伝うようになります。

この際、長男も「甥っ子」だと偽装して、見習い修行として和菓子屋に住み込みで働かせるなど、非常に大胆な行動に出ることも。

自身も京都にある旅館の令嬢と偽っており、息子に電話をする際も石川県からわざわざ京都や大阪方面に出向いて電話をする徹底ぶり。

この電話内のやり取りに関し、「捕まるんが面白いんやろ?楽しみにしているんでしょうが、私が捕まるの。そんなドジはしない。危ない危ない」と、いった福田和子元受刑者の肉声が全国放送され、この音声も逮捕の決め手となったと言われています。

▼福田和子元受刑者の肉声

福田和子元受刑者ですが、和菓子店では非常によく働き、持ち前のトークスキルとコミュニケーション能力に加えスナックやキャバレーでの経験から接客にも長けており、店の評判はうなぎのぼりとなり、新しく改築するほどの繁盛店となったといいます。

この和菓子店ですが、石川県出身で国民栄誉賞も受賞している松井秀喜さんの実家が近所だったこともあり、幼い頃の松井さんも通っていたのだとか。

ちなみに当時を振り返り松井さんは「とても綺麗で優しいおばさんという印象だった」と、インタビューで語っています。

福田和子元受刑者の生い立ちや事件概要、詳細なストーリーに関してはこれまでにも2009年放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系列)や、2018年放送の「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ系列)、「実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー『福田和子 整形逃亡15年』」(テレビ朝日系列)など数多くのTV番組で特集されるなど、後世に語り継がれる事件となっています。

(文:服部慎一)