2002年、東京都渋谷区に「池田ゆう子クリニック」を開業し、テレビやメディアにも頻繁に出演をしていた医師の池田優子さん。
その池田優子さんの長女である娘の池田果菜子さんですが、2006年に渋谷女子大生誘拐事件という事件に巻き込まれています。
池田優子さんの長女・池田果菜子さんの現在や、渋谷女子大生誘拐事件の犯人や監禁場所のアジトはどこだったのでしょうか。
渋谷女子大生誘拐事件の概要 犯人の詳細や監禁したアジトの場所も
事件が発生したのは、2006年の6月26日の午後0時26分頃。
東京都渋谷区の路上で、女子大生が複数の男に強引にワゴン車に引き込まれ、誘拐されました。
被害にあったのは当時21歳の女子大生・池田果菜子さん。
果菜子さんは、東京都渋谷区に「池田ゆう子クリニック」を開業しテレビやメディアにも頻繁に出演をしていた医師の池田優子さんの長女として知られ、犯人らの要求は身代金3億円の受け渡しでした。
優子さんは当時、テレビやメディアに引っ張りだこだったことから、渋谷区での開業医ということもあり、お金を持っているというイメージが世間に浸透していました。
そのため、犯行グループの動機は金銭の要求。
優子さんは犯行グループからの身代金要求の電話を受けると「通報したら娘を殺害する」という脅迫を受けながらも、すぐさま警察に通報します。
警察はマスコミに報道協定を結び、情報が外部に漏れないよう慎重な捜査を開始。
懸命の捜索の結果、午後5時ごろに誘拐が発生した渋谷区からおよそ20km離れた神奈川県川崎市で犯行グループが誘拐に使用したワゴン車を発見。
翌日午前1時頃、マンションに突入し銃撃戦の上、果菜子さんを無傷で保護することに成功したのです。
犯人らが果菜子さんを監禁していたアジトの場所は、神奈川県川崎市中原区上丸子八幡町にある白い外壁のマンション。
無事、保護されたのちに、果菜子さん母親の優子さんと共に記者会見を行い果菜子さんは「ホッとしてます」、「日本の警察の素晴らしさに感謝しております」とそれぞれコメント。
果菜子さんは、「車で連れ去られて、マンションまで連れて行かれて、そこでずっと待機しているような感じで、お金が手渡されるまでずっと待っていました。」とした上で、心境については「逃げいた気持ちでいっぱいでしたけど、やっりすごく怖くて身動きが取れなかったです。」と、明かしていました。
逮捕された犯人は、韓国籍の「崔基浩(チェ・ギホ)通名:山川基浩容疑者」、韓国籍の「尹金男(ユン・キムナム)通名:村上、帰化名・伊藤金男容疑者」、中国籍の「李勇(リ・ユン)容疑者」という3人の男。
主犯格は、李勇(リ・ユン)容疑者で、運転手は崔基浩容疑者、監禁場所の見張り役として尹金男容疑者が担当をしていました。
池田優子さん&長女で娘の池田果菜子さんのプロフィールと経歴!大学は明治学院を卒業
2000年代初頭、豊胸手術などの美容整形を行って年商12億円を稼ぎ出し 「時給100万円の美人女医」としてメディアでも数多く取り上げられていた池田優子さんですが、実は20代後半で医大に合格した苦労人。
元々は、日本大学芸術学部放送学科を卒業後に、会社社長の後子息と結婚をしおよそ2年後に現在の長女を出産していますが、出産直後に離婚をしています。(※この当時は東京・青山に住んでおり専業主婦をしていたそうです)
その後、優子さんの父親が医者だったこともあり、20代後半でシングルマザーながらも杏林大学医学部に合格。
1989年に同大を卒業後には美容外科医として務め、2002年に自身の「池田ゆう子クリニック」を開業しており、 娘の果菜子さんも母親が立ち上げた「ラブハーツ」という化粧品ブランドの社長を務めるなど、実業家女子大生としても活躍をしていました。
娘の果菜子さんは、明治学院大学に通っており在学中に事件に巻き込まれました。
事件後は、母親のクリニック「池田ゆう子クリニック」において取締役として、母親の業務をサポートしています。
池田優子さんの長女で娘の池田果菜子さん、現在の様子は?結婚などはしている?
池田優子さんですが、2013年7月8日に放送されたTBS系列のバラエティ番組「私の何がイケないの」に出演。
その際、娘の果菜子さんが28歳で結婚をしたことを明かしており、「娘も自立したので、私も第二の人生を歩んでいきたい」とインタビューで答えています。
犯行グループらは、優子さんがTBS系列のクイズバラエティ番組「世界バリバリ★バリュー」に出演をした際の豪華な暮らしぶりに目をつけ、犯行を決意。
そのため、優子さんは事件発生後は果菜子さんの気持ちを考え、テレビやメディアへの出演を一切辞め、職場と自宅を往復するだけの閉じこもり生活に切り替えたのだといいます。
果菜子さんは一般人ですので、今はどのような暮らしをしているのかは分かりません。
一方、保護された直後の記者会見で「娘さんと対面された時、どのような言葉をかけられましたか?」と、問われた優子さん。
「かなちゃん、怖かったでしょう?」と答える場面もあり、こうした受け答えに違和感を覚えた週刊誌が「池田優子さんの自作自演ではないか?」と報じ、それに苦しめられたことも後に語っています。
同事件は、2015年放送の5月20日放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系列)や、2023年1月24日放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系列)でも取り上げられるなど、後世に語り継がれています。
(文:服部慎一)