『仰天ニュース』、テロリストや暴力を美化した内容に批判の声

文:Quick Timez 編集部
日本テレビTV番組
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画像:時事通信フォト

・9月20日に放送された「ザ!世界仰天ニュース 2時間SP」(日本テレビ)。

・今回の放送は「日航機ハイジャック地獄の6日間・・・犯行組織トップ日本人女の目的は?」というテーマで、凶悪な事件とその真相に迫るという内容でした。

・過去を振り返る有意義な題材である一方で、番組作りに疑問や批判の声が集まっています。

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日本赤軍を美化?「仰天ニュース」に集まる視聴者からの疑問の声

9月20日に放送された「ザ!世界仰天ニュース 2時間SP」(日本テレビ)。

この日の放送内容に、視聴者から批判の声が寄せられています。

今回の放送は、1977年日本赤軍が起こした有名なテロ事件「ダッカ日航機ハイジャック事件」がテーマに。

ハイジャック事件の再現VTRに当時の映像を織り交ぜ、犯人と日本政府の交渉を詳細に描きました。

しかし、番組の描き方が物議を醸しています。

番組冒頭から、テロリスト集団のリーダーである重信房子に敬称を付け、「重信房子氏」と紹介。

また、日本赤軍のメンバーを”革命の戦士”と呼ぶこと、学生運動で犠牲者が出たのにも関わらず「エネルギッシュ」と称賛する番組の姿勢に視聴者から、

《なぜ重信房子に「氏」敬称を付けるんだ》

《テロリストや暴力を正当化、美化した番組》

《学生運動で何人の命を奪ったんだよ》

と批判の意見がSNS上で多く上がっています。

また、タレントのフィフィさんも自身のTwitterにて、「重信房子にカリスマ性を持たせるような描写は、社会的な影響を考えると不安です」と発言。

どのような意図があったのかは分かりませんが、世間に大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。

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連合赤軍とは?

連合赤軍と日本赤軍には微妙な違いがありますが、連合赤軍とは何なのでしょうか。

1960年代、学園闘争が真っ最中の当時、ベトナム戦争が勃発しており、アメリカを支援する佐藤栄作内閣に対する反戦運動が盛んに。

そこで「共産主義者同盟赤軍派」が誕生し、赤軍派は日本政府を本気で倒すため、軍事訓練を行っていました。

有名な事件の1つとして、日本初のハイジャック事件「よど号事件」があります。

1970年3月31日、赤軍派9人が乗客乗務員計129人を人質に取り、北朝鮮へと航空機を向かわせました。

この事件で犠牲者は出ませんでしたが、犯人は北朝鮮へ亡命し、詳細は明らかになっていません。

そしてこの赤軍派と反政府革命左派の軍事組織が結合し、連合赤軍が誕生したのです。

連合赤軍の暴力の矛先は国や権力の外部のみならず、内部にも向かっていました。

それを象徴するのが、1971年~1972年の間に起きた「山岳ベース事件」。

内部で生まれたリンチによって12名が殺害され、4人が脱走するなど、恐ろしい組織であったことが分かります。

この事件が1972年2月19日に起こった有名な立てこもり事件である「あさま山荘事件」に繋がっていきます。

あさま山荘事件によって国内の連合赤軍は弱体化。

重信房子が結成した日本赤軍は、海外に取り残された連合赤軍のメンバーが結成したものです。

そしてこの日本赤軍が、今回の放送で扱われたダッカ日航機ハイジャック事件を引き起こすなど、多くの国際テロ事件を引き起こす組織となるのです。

(文:Quick Timez編集部)