画像:時事通信フォト
公開中の映画を含め、作品のあらすじを10分程度の動画にまとめて動画共サイトに投稿されている通称「ファスト映画」と呼ばれるもの。
昨日、「ファスト映画」を公開し著作権法に違反したとして全国で初の逮捕者が出たことを24日の「スッキリ」(日本テレビ系)が伝えました。
すると、MC加藤浩次さんのコメントが反響を呼ぶことに。
加藤浩次、『ファスト映画』にのめり込む若者を一喝「汚えやつだね」
24日、昨日動画共有サイトで横行する「ファスト映画」をめぐって初の逮捕者が出たことを「スッキリ」(日本テレビ系)が特集。
ファスト映画を観てしまうという若者に、MC加藤浩次さんが苦言を呈するシーンがありました。
公開中の映画などをナレーションや告知映像を無許可で使用して結末までを10分程度の動画にまとめたファスト映画。
コロナ禍の昨年から急増しはじめ、映画業界が甚大な被害を被っている一方、動画共有サイトを利用する若者からは本編は観ないけれども「友達と話を合わせるために便利」、「普段観ない内容でも10分なら観ようと思う」とファスト映画へ一定の理解の声が。
すると、若者の間にファスト映画が浸透している現実に加藤さんは「これダメだな。これダメだよ。だって10分にまとまったもの観て人と話合わせるってなんだと思うよ」と眉をひそめました。
さらに「2時間のために色んなこと考えて、色んなスタッフと作ったものを…その感覚ってないのかなあ?」と制作側の心情にも配慮したコメントを述べたのでした。
そして、番組が街頭インタビューで集計した「ファスト映画を観る理由」がボードに羅列されると、「ファスト映画を観て劇場に行くか判断」という理由には「バカなこと言わないでよ。内容がわかんないから行くんじゃないの」と指摘。
また「10分で観られて楽」には「楽しないで観るから感動があるんじゃないの」、「友達と話を合わせるため」には「汚えやつだね」とそれぞれ一刀両断していきました。
「全面的に同意」加藤浩次の苦言に称賛集まる
「ファスト動画」を観てしまう若者に対し、「汚えやつだね」などと批判を浴びせた加藤浩次さん。
しかし歯にもの着せぬ物言いが番組を観ていた視聴者には受けたようで、
「この件に関しては加藤さんの意見に全面同意」
「著作権って言われて初めて事の重大さに気づいた。ファスト映画があんなに悪いものだと全然考えてなかった。加藤さんにバカって言われるまで知らなかったよ」
「加藤浩次、もっと言ってやれ!」
など、加藤さんの厳しい言葉に賛辞が多数集まりました。
「一部、『宣伝にもなってる』と反論も確認されている『ファスト映画』ですが、『スッキリ』に登場した専門家の話ではおよそ950億円ものの損害が映画業界で確認されているようです。また配信した場合は懲役10年以下、罰金1000万円以下、その上損害賠償請求もあり得るので配信する側、観る側ともにハイリスクローリターンなので『ファスト映画』を配信、視聴はやめるべきです」(テレビウォッチャー)
「ファスト映画」を頼る若者を一喝した加藤さん。
しかし加藤さんの言葉通り、映画館へ足を運んでお金を支払って観るからこそ、得られる感動もあるのかもしれません。
(文:有馬翔平)