画像:時事
今週で放送開始から22年の歴史に幕を降ろす「とくダネ!」(フジテレビ系)。
22日、ラストウィークのスペシャル企画としてかつて定期コーナーだった「温故知人」を復活放送させると、5年前に亡くなったジャーナリスト・竹田圭吾さんについて特集を行いました。
小倉智昭、かつての盟友・竹田圭吾さんをしのぶ
22日、今週末で最終回を迎える「とくダネ!」(フジテレビ系)で、かつての人気コーナーだった「温故知人」が復活。
以前、同番組のコメンテーターでもあったジャーナリスト・竹田圭吾さんのラストメッセージが明かされました。
5年前、すい臓がんのためこの世を去った竹田さん。
その亡くなる2週間前まで同番組に出演していた映像が今回放送されると、懐かしい盟友の姿に「年明けだったんですよね。亡くなったって聞いた時は大変なショックで」、「途中ですい臓がんだと聞いて、それからドンドンお痩せになって。でも頑張って番組出てくるじゃないですか、それを見てると辛いんですよ」と、番組MCの小倉智昭アナウンサーはコメント。
「ただ圭吾さんが『とくダネ』に気持ちを捧げてくれることが嬉しかったですよね」と、病身を押してでも番組に出演し続けた竹田さんへ感謝の言葉を述べたのでした。
またこの日は「初めはどうしようかと思った」と、竹田さんが番組に出演した当初の心境も告白。
一般的なことは言わない竹田さんに対し、小倉アナは「竹田さん、この問題どうです?」と竹田さんに持論を離させていたことも明らかに。
そして、番組最後の月曜日に竹田さんの特集を扱ったことに「最後に竹田さんというのは嬉しかったです」と、心境を吐露しました。
「物事は複眼的に見る」という竹田さんのラストメッセージも公開されたこの日。
竹田さんの言葉に「改めてこの言葉を自分に言い聞かせたいと思うのですが、残されたチャンスが少なすぎるというのは残念ですけどね」と、小倉アナは番組が終了してしまうことに悔しさを滲ませていました。
ラストメッセージに「大切にしたい」
5年前に亡くなった竹田圭吾さんの特集に、「嬉しかった」と故人をしのんだ小倉智昭アナウンサー。
番組を観ていた視聴者も同様の意見を抱いたようで、
「竹田さん懐かしいな。あの穏やかだけど鋭いコメント、好きでした。今の日本を見たらなんて語るんだろうね」
「今朝の竹田先生の回想企画はすばらしかったなあ・本当に好きなコメンテーターだったのを改めて思い出しました。もうなくなってから5年になるなんて、ビックリする」
「竹田さん、大好きなコメンテーターだったな。冷静で温厚で品がありながらコメントは鋭くて、でも押し付けがましくなくて。竹田さんの言葉はとても信頼できた」
などと、穏やかな人柄だった竹田さんをしのびました。
また、武田さんのラストメッセージが公開されると、
「竹田圭吾さんの『物事は複眼的に見る』。とても大切で素敵な言葉だ。ひさしぶりに竹田さんの映像を見た粗涙が止まらなかった」
「物事は『複眼的』に見る。竹田さんからのメッセージ、大切にします」
「TVの向こう側の、理知的でダンディなお兄さんがたったひとつの年上と知り、ビックリした第一印象を思い出した。お話が分かりやすく品があってすてきな方だった。竹田さんは今の世の中をどう言ってくれたのかな。複眼的な視点、持ち続けていきたいものです」
と、胸を打たれる視聴者の姿も。
ジャーナリストとして長くメディアの存在意義について訴え続けてきた竹田さん。
亡くなって5年、「とくダネ!」の放送終了直前に竹田さんが多くの人に愛されていたことが伝わる放送回でした。
(文:有馬翔平)