文:有馬翔平

小倉智昭、寿退職をめぐり「愚の骨頂」と発言…「女性蔑視」と抗議の声相次ぐ

小倉智昭

画像:時事

イギリス経済誌が発表した「女性の働きやすさ」にまつわるランキングでワースト2位という不名誉な部類にランクインした日本。

意思決定の場に女性がいないなど出演者らが持論を述べた10日の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、番組MCの小倉智昭アナウンサーがアナウンサー業内にはびこる男尊女卑の実態を告白しました。

スポンサーリンク

小倉智昭、『女性の働きやすさ』ワースト2位にガッカリ

10日、イギリス経済誌が発表した世界の「女性の働きやすさ」ランキングにおいて、日本が全体のワースト2位に位置付けられたことを「とくダネ!」(フジテレビ系)が特集。

その特集の中で番組MCの小倉智昭アナウンサーがアナウンサー業内にはびこる男尊女卑の実態を告白しました。

「男女の給与格差」、「役員における女性の割合」など様々な指標から女性の働きやすさを図った今回のランキング。

日本が各指標で軒並み低水準となったことに、小倉アナは「どの国も男女比率から言えばほぼ半々という風に思っていいと思うんですよね。ということは自然に様々な男女比率が半々にならなきゃいけないんだけど」と、進まない男女格差の是正に厳しい表情を浮かべました。

すると、小倉アナは「どうしてもアナウンサーの男性比率、男性の方が多いでしょ?」と、同局の立本信五アナウンサーに質問。

「そうですね…結婚して退社されるというパターンも女性は多いです。男性は辞められる方は少ないですから。実況も男性ばかりで、最終的に男性が多いかなと」とアナウンサー業内の男女格差を認めると、「結婚して辞めるなんて愚の骨頂で、いまだに女性は家を守るなんて考えが残ってるのかな?」と小倉アナは苦言を呈したのでした。

スポンサーリンク

寿退社を『愚の骨頂』扱いに「これこそ女性蔑視」

ワースト2位となった国内の女性の働きやすさに関して、アナウンサー業内の男女格差に苦言を呈した小倉智昭アナウンサー。

「遅れているようです」と特集をまとめましたが、番組を観ていた視聴者は小倉アナのある一言が引っかかったよう。

「問題発言」

視聴者が眉をひそめたのは、寿退社に対して「愚の骨頂」と述べた表現。

この寿退社を否定する発言に対し、

「これまで大した実績も無くメインキャスターとして座に居座っていた小倉が男女どうの?ブーメランですか?」

「結婚して家庭入るなんて愚の骨頂と、スポーツ女性アナに対し小倉アナ。そうかな?入りたい人は入ればいいと思うけど。」

「とくダネの小倉アナウンサー、『結婚して仕事を辞めるなんて愚の骨頂』と発言があったんですが、これかなりまずい発言はないですか?文脈的には女性に対して言ってるんですけども」

「女性が結婚して家を守ることがおかしいことなの?報道に携わっている人がそんな決めつけ発言していいの?」

「結婚して退社して家庭に入ることを『愚の骨頂』と言った小倉さん。ひどくないです??専業主婦に憧れがあって専業主婦でも生活していけるレベルならどんな選択をしたっていいと思う。問題はそこじゃないでしょ。これこそ女性蔑視

などと、厳しい声が相次いだのでした。

結婚後、女性は仕事を辞める傾向にあるという考えも女性蔑視と指摘されている現在。

しかし一方で、寿退社自体を否定する考えも「差別」だと受け止められるようです。

(文:有馬翔平)