文:有馬翔平

ドラマ『アンサング・シンデレラ』、主演の石原さとみに批判が殺到…「アリエナイ」「シラけた」とクレームが

石原さとみ

画像:時事

20日に第6話が放送されるドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系列)。

一時期大きく評判を落としたものの、ここ数話では安定した人気を保っている同ドラマ。

しかし、復調したその人気に影を差す事態が巻き起こっています。

最新話を観た視聴者から「アリエナイ」と連発されている、そのワケに迫りました。

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ドラマ「アンサング・シンデレラ」、主演石原さとみに「アリエナイ」批判殺到…「シラけた」と悪評が立ったワケ

20日夜に放送されるドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系列)。

主演に人気女優・石原さとみさんを抜擢した同ドラマは、同局の木曜日ドラマ枠では久々となる二ケタ発進、見逃し視聴数歴代最多に輝くなど上々の出だしを迎えました。

しかし放送回を追うごとに数字は右肩下がり、それでも意地を見せ第4話では初回放送を超える世帯平均視聴率を叩き出しました。

ただ現在、その見事なV字回復ぶりに「影」を差す事態が発生しているのです。

問題が発生しているのはSNS。

このSNSでは最新話の放送後、「アリエナイ」と連発する視聴者が続出してしまうことに。

原因は、石原さんとみさん演じる主役の葵みどりの行動にありました。

末期の胃がん患者とその家族に寄り添う病院薬剤師を描いた最新話。

患者本人に病名を打ち明けられない家族の説得、患者のために野球チームを結成し試合を決行、そしてラストシーンでは患者の最期を看取って「ありがとう」と感謝される……イチ視聴者としてドラマを鑑賞した立場で言わせていただければ、「実にいい話だった」の一言に尽きるストーリーでした。

しかし、この葵みどりが取った行動に違和感を覚えた視聴者が少なくはなかっただそう。

「急変時に薬剤師が立ち会うなんてないわ。医者でさえ担当医でなければ立ち会えないのに、薬剤師が2人も立ち会うなんてダメでしょ」

「うちの病院だったら絶対にありえない。全部看護師任せだな」

「患者のために野球するって普通に薬剤師としての度合いを超えてる。『薬剤師ってこんなこともやるんだ』と勘違いする人もいるだろうし迷惑」

「アリエナイ」と連発している人々の根幹にあるのは、「薬剤師が携わる範疇ではない」ということ。

病院薬剤師は実際は、患者に処方する薬の調剤に追われるており、そんな1人の患者に付きっきりという状況にはなれないのだそう。

ましてや部署全体が病院を出て野球をするなど、確実に病院の業務が回らなくなる行動なのです。

しかし、これはドラマ。

薬剤師が薬を調剤しているだけではドラマは成立せず、そのために薬剤師の本来の業務ではないことまでするのは仕方がないこと。

なぜ、ドラマに目くじらを立てる視聴者が多いのでしょうか。

「ネット上で細かい部分を指摘する人物のことを○○警察と呼びますが、今回は『薬剤師警察』というところでしょうか?現在確認されている、自粛警察や帰省警察を同じように、『間違ったことを正してやる』という曲がった正義感からこのような批判がくるのでしょう」(芸能ライター)

インターネットが普及した今、簡単に自分の意見を発信することができるようになりました。

それによって、他人の粗を見つけ出して指摘することに「楽しみ」を見出した人もいるのだと言います。

今夏放送のドラマでは、他にも「私たちはどうかしている」(日本テレビ系列)で女優・浜辺美波さんの畳の歩き方について、「マナーがなってない」と目くじらを立てる人が確認されています。

作り込みはもちろん大事ですが、ドラマはドラマ。

割り切って視聴しなければ、ただただ不満が募る一方だと思います。

(文:有馬翔平)

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