画像:時事
1日に自身のTwitterを更新したEXIT・りんたろー。さん。
現在、Yahoo!ニュースが導入しているAIの、誹謗中傷コメントを削除をする機能に苦言を呈しました。
その発言に、ファンから「同意です」と共感の声が。
りんたろー。さんが発した苦言とはどのようなものだったのでしょうか。
EXIT・りんたろー。「ポンコツだったのか?」Yahoo!のAIに苦言をチクリ…ファンは絶賛!
1日、EXIT・りんたろー。さんが自身のTwitterを更新。
CNET Japanが報じたYahoo!ニュースに導入されているAIについての記事を引用して、AIが持つ機能に苦言を呈しました。
CNET Japanが報じたのは、Yahoo!ニュースが導入している誹謗中傷コメントを1日2万件削除できるAIを、外部サイトに提供するというもの。
りんたろー。さんは、「1日2万件削除できる」という機能に首を傾げました。
AIが、ポンコツだったのか。それを上回るくらいの誹謗中傷が書き込まれていたのか。そもそもフィルタリングなんてなかったのか。好意的なコメントだけを残すAIを開発すれば胸を締め付けられるような思いしなくて済んだんじゃないのかな。なんて思う今日この頃の俺。 https://t.co/GHnWy3qAg6
— りんたろー from EXIT (@rinnxofficial) June 1, 2020
Yahoo!ニュースには、自由な言論空間を作るためにコメント欄が設けられています。
しかしそこに書き込まれる内容は、世論と正反対になることも多く、中には女性や外国籍の方へ向けた「差別」的な発言も。
りんたろー。さんは、そのような削除できるAIを導入していたにもかかわらず、誹謗中傷のコメントが絶えないことに疑問を抱いたのです。
このりんたろー。さんの意見には、
「同感です。あれで削除してたのかって思います」
「むしろAI導入されてたんだってレベルですよね」
と、ファンから共感の声が相次いで書き込まれています。
誹謗中傷を巡っては先月23日にプロレスラー・木村花さんが、SNSで相次いだ心無いコメントに心を痛めて自殺したことが大きな話題となりました。
同年代の女性が自殺したという報道に、りんたろー。さんも何か思うところがあったのでしょう。
Yahoo!コメントは1日に14万件の書き込みが…処理が追い付かない?
りんたろー。さんも疑問を抱かざるを得ないYahoo!ニュースのAI機能。
では、AI機能を導入しているのにもかかわらず、Yahoo!ニュースのコメント欄から誹謗中傷他、差別的な発言が消えないのはなぜなのでしょうか。
2015年、メディアを通じてYahoo!ニュースが「コメント機能を続ける理由」という記事を発信しています。
その記事によれば、Yahoo!に書き込まれるコメントの総数は1日に14万件もあるそう。
この数字では仮におよそ3割のコメントが誹謗中傷だとしても、AIの処理では削除が追い付かないことになります。
AIの機能が劣っている……とも考えられますが、この記事では合わせてYahoo!ニュースが「ヘイトスピーチ」への対応について掲載もされていました。
同サイトでは、言論自由な空間の育成を優先するため、「ひどいコメント」と指摘を受けたコメントの白黒線引きをすることを避けており、線引きできない代わりに「非表示機能」を導入して閲覧者にコメントを「見る」「見ない」を選択できるようにしたのでした。
自由な言論空間のために、閲覧者に選択を強いたようにも受け取れるこの主張。
それでは、好意的なコメントだけを目にしたい場合はどうしたらいいのでしょうか。
好意的なコメントを観たい……この思いを叶えるのであれば、りんたろー。さんが主張するように、悪意あるコメントは「グレー」な書き込みも含めて全て排除するべきでしょう。
自由な言論空間を育成するのであれば、誰もが傷つかないことを前提にしなければならないと思います。
(文:有馬翔平)