(※画像はイメージです)
今月23日、22歳という若さで亡くなった女子プロレスラー・木村花さん。
死去をめぐっては、出演していた「テラスハウス」(Netflix/フジテレビ系)内の言動に対してSNSで誹謗中傷がされたことがきっかけだったと言われておりますが、彼女をヒール役に見立てるような番組編成にも疑問の声が。
そして、根本の原因とも言われる南海キャンディーズ・山里亮太さんが個人的な意見を述べる「山チャンネル」(YouTube)においては、直接的に木村さんを批判していた部分の動画を全面的に非公開にし、波紋が広がっています。
木村花さんの死去をめぐり、問題となった「テラハ洗濯事件」
今月23日、都内の自宅で亡くなっていることが判明した女子プロレスラー・木村花さん。
22歳という若さでこの世を去ったという事実に、世間には大きな衝撃が走りました。
プロレスラーとして活動する一方、恋愛リアリティショー「テラスハウス」(Netflix/フジテレビ系列)にも出演中だった木村さん。
木村さんの死去をめぐっては、同番組に出演した際の言動にSNSから批判の声が集中。
それに耐えきれなくなり、自殺したのではないかとされています。
テラスハウスに出演した際、プロレスのコスチュームが「命の次に大切だ」と語っていた木村さんは、共演する他の男性メンバーにより洗濯され、縮んでしまうというアクシデントに見舞われます。
「縮んでる。(もう)着れない…」こう言い放った木村さん。
洗濯されて縮んでしまったことに激昂し、怒りをあらわにしたのですが、この態度がSNS上で批判を浴び、木村さんのアカウントには誹謗中傷の言葉が、徐々に寄せられるように。
自身のSNSにも「誹謗中傷には耐えらない、辛い、」といった書き込みも残していただけに、この「洗濯事件」が引き金となっているのは明白です。
木村花さんの死去を受け、南キャン・山里亮太がテラハ出演者を叩く「山チャンネル」を非公開に
「テラスハウス」内での言動により、誹謗中傷されることとなった木村花さん。
同番組では、スピンオフ企画として「山チャネル」(YouTube)というものが存在するのですが、そこで公開されていた内容に注目が集まります。
「山チャネル」とは、同番組MCでもある南海キャンディーズ・山里亮太さんが、出演しているメンバーに対して、個人的な感想や皮肉を述べたシーンを放送するもので、毒舌混じりの少々過激な批判とも捉えられる内容の発言が目立つのも特徴。
山里さんは、通称「地獄ノート」と呼ばれるノートに、番組の感想をメモしながら、鑑賞しているそうで、「山チャンネル」ではその「地獄ノート」に書かれてあるメモを読み上げ、視聴者を煽ることでも知られています。
問題の「洗濯事件」の直後に公開された「山チャンネル」で山里さんは、「『ビックリ 花さん。命より大切なものを失ったばっかりだけど___。ご機嫌で何より』って書いてますね」と話すなど、軽やかな口調で事件に触れていました。
しかし、木村さんの死去を受け、「山チャンネル」では問題となっている「東京リターン編」の動画を全て非公開に。
現在、テラスハウスを配信しているNetflixの公式チャンネルには「東京編」、「ハワイ編」、「軽井沢編」、「東京リターン編」の動画がアップロードされていますが、木村さんの自殺の原因となったであろう発言が収録されている「東京リターン編」の動画は、全て閲覧できなっています。
山里亮太の暴走、チュート徳井の不在により激化か
山里さんの木村さんに対する発言が収録された動画を非公開にした「山チャンネル」。
芸能界屈指の「テラハ好き」として知られる、お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政さんは、昨年秋に発覚した税金の申告漏れにより「テラスハウス」のスタジオメンバーとしての出演を見合わせている、チュートリアル・徳井義実さんの不在が大きいと指摘します。
今年2月時点で、テラスハウスの現状の問題を見事に見抜いていた屋敷さん。
2月23日に自身のYouTubeチャンネルで公開された「ニューヨークのニューラジオ #57」では、屋敷さんは「テラスハウス面白いんやけど、なんか徳井さんがおらんことになって、山里さんがボロカス言うのよ、素人に対して」と言及。
徳井さんが出演していた今までの放送では、山里さんの暴走を徳井さんのコメントで中和することによって、平穏が保たれていたとした上で、「山里さんの暴走はボケとして扱われていたのに、山里さんがメインストリームになっちゃって…周りが全部それに付随しちゃってる」と持論を展開しました。
「出てる人、みんな叩かれんねん!」と山里さんの暴走によって、素人がボロカス言われる現状に釘を刺した屋敷さんは、「このままやと誰もテラスハウス出なくなっちゃうよ。ボロクソ言われすぎて……このままやと本当にテラスハウス終わるんじゃないですか」と番組存続の危機にまで言及していたのです。
2月の時点でこのような指摘が少なからず上がっていた、山里さんの暴走。
「ボケ」が「ボケ」ではなくなっているという現状に、スタッフやスタジオメンバーはいち早く気がつくべきでした。
チュートリアル・徳井さんの不在が、ここまでの余波を広げているとは、思いもしなかったでしょう。
▼「ニューヨークのニューラジオ #57」より、問題の発言は1:00:17〜から
(文:服部慎一)