画像:時事
公の場で相次いだ失言によって会長の職を辞任した森喜朗氏の後任候補を特集した16日の「ひるおび!」(TBS系)。
新型コロナウィルスの感染再拡大や森氏の発言を巡る一連の騒動によってオリンピック開催論に異変が生じていることに触れると、番組コメンテーターの弁護士・八代英輝さんが国内では触れられていない「差別問題」に言及しました。
八代英輝、北京オリンピック延期を訴える
16日、今月に入って相次いだ失言によって会長職を辞任した森喜朗氏の後任候補を特集した「ひるおび!」(TBS系)。
番組コメンテーターの弁護士・八代英輝さんがオリンピック開催時期について世界中で議論されている「差別問題」について言及するシーンがありました。
「女性は競争意識が強い」という発言から女性蔑視という批判を受けて会長職を辞任した森氏。
川淵三郎氏が新会長として有力視されていたものの就任は見送られたことで、開催5か月前に会長職が空白になる異例の事態が発生しています。
この日、ネット上で新会長就任に相応しいと思う人物について集計したアンケート結果を公開した同番組。
最もアンケートで支持を集めた人物に元内閣総理大臣の安倍晋三氏が選出されると、「川淵さんが良かった。良いことも悪いことも含めて全部喋ってくれるんですよ」と八代さんは新会長候補の面々に不満なよう。
そして、五輪開催時期について朝日新聞が採った世論調査で昨年12月と比較すると「今夏開催すべき」が10%も減少。
「再延期すべき」という意見が急増したことに触れると「(来年2月開催予定の)北京オリンピックこそ延期すべきなんじゃないかと思う」と持論を述べたのでした。
北京オリンピック延期論に「ウイグル問題だったり香港問題だったり、国内問題とは言え中国は今、オリンピック精神に逆向するような人権問題が起こっている」と森氏をきっかけに注目を浴びた日本の性差別以上の問題があると指摘。
八代さんの持論に「オリンピック憲章で測るなら、まさにそれですよね」と番組MCの恵俊彰さんも同意。
八代さんはさらに、「北京オリンピックは規定の路線で行いますと言ってますけど、それでいいんですか?」、「僕は2022年は東京オリンピックはそこに入って、北京オリンピックは人権問題等推移を見守りますと言ってくれたらIOCは素晴らしい組織だと思います」とIOCへ訴えました。
『ウイグル問題』言及に「在京テレビでは初なんじゃないかな?」
東京五輪再延期論の高まりに、「人権問題が起こっている」、「北京オリンピックこそ延期すべき」と主張した八代英輝さん。
すると八代さんのコメントに、番組を観ていた視聴者は驚きの表情。
「よく言った!在京地上波テレビでウイグル問題に言及したのは八代弁護士が初めてじゃないかな?」
「八代弁護士!!キレッキレじゃないですか!!」
「そうそう北京オリンピックこそ延期検討すべきなんだよ。人権問題があるなど八代さんの発言は素晴らしい」
「こういう発言、テレビで初めて聞いたかも…ほかの出演者も八代さんを見習ってほしい」
「八代さんのコメントさえているな。世界が見えてる」
「本当八代さんのおっしゃる通りなんだよな」
などと八代さんのコメントを支持する声が多数寄せられました。
世界中で議論に挙げれている中国国内の民族問題。
日本の対応が遅れていることが問題視されていますが、八代さんはその日本国内の国際的な議題の遅れに一石を投じたようです。
(文:有馬翔平)