文:Quick Timez 編集部

かまいたち・山内健司が治療薬を痩せ薬に使用し3ヶ月で8kg減!ネットに飛び交う玉石混交の美容情報に警鐘

今春、一時のふっくらとした姿からぐっとスマートになり話題を呼んだお笑いコンビ・かまいたちの山内健司さん。

運動による健康的なダイエットではなく、糖尿病患者に処方される「GLP-1」というお腹に注射するだけで体重を減らす効果のある薬を使用したと、自身のユーチューブチャンネルで明かしたところ、苦言を呈する声が殺到し、該当動画を削除する事態にまで発展しました。

ネットに出回る玉石混交の美容情報を今一度おさらいします。

GLP1の危険性はこちら

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かまいたち・山内健司が治療薬を痩せ薬に使用し3ヶ月で8kg減!ネットに飛び交う玉石混交の美容情報に警鐘

今春、一時のふっくらとした姿からぐっとスマートになり話題を呼んだお笑いコンビ・かまいたちの山内健司さん。

山内さんは、自身のレギュラー番組内の企画でダイエットに挑戦することになりましたが、相方である濱家隆一さんがジム通いと並行し食事制限でダイエットしているのを横目に、自身は「頑張らないダイエット」を提唱。

同コンビは東京に進出後、M-1グランプリ2019で準優勝し経済的に潤っていることから、特に山内さんは「お金にモノを言わせて楽して痩せるダイエット」を選択し、その言葉通り運動を一切することなく、脂質の吸収を抑制し便として排出しやすくなるクスリ「ゼニカル」を愛飲するだけでなく、「お腹に注射を打つダイエット」でも3ヶ月で8kgのダイエットに成功したことを自身のYouTube動画で報告しました。

「お腹に注射を打つダイエット」の注射ですが、「GLP-1ダイエット」とも言われており、GLP-1受容体作動薬の皮下注射はお腹に刺すことで膵臓からのインスリン分泌を促し、分泌されたインスリンによって血糖値を下げるれっきとした「糖尿病」の薬。

あくまで「治療薬」であるため、痩身・ダイエットとしての使用は非常に危険であるという書き込みが殺到し、該当の動画は公開後わずか2日間で非公開となりました。

日本医師会などが注意喚起するダイエット方法だったものの、世間が大きな関心を寄せる「ダイエット」の効果があるということで大きな注目が集まり、副作用などに注目せず保険適用外の自由診療で処方を希望している人が後を絶たない様子。

「楽して痩せられる」という魔力に取り憑かれ、結果的に健康を損なうことになっても痩せたいと思う人がいかに多いのかがわかる結果となっています。

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ネットリテラシー、気をつけるのは誹謗中傷だけではない

山内さんのあまりにも不健康なダイエットへの取り組みを、上述の企画回にゲストとして目の当たりにしたタレントのMEGUMIさんは「痩せてるけど不気味」と一刀両断。

ハードで負荷のかかる運動を取り入れたダイエットは、結果として「内側が巡っている、イキイキしている」、「人としてキラキラしてる感じ」と映ることから、山内さんの取り組みには共感することなく「応援できない」と至極真っ当な意見で切り捨てました。

スマートフォンの爆発的な普及によりインフルエンサーなどが台頭した2010年代以降ですが、ある時、突如としてSNSに「ヒルドイドが優れた保湿能力を持っている」という記事が駆け巡ったことから、美容医療や皮膚科で処方が激増するという現象が発生。

結論として、同薬は「外傷などの炎症反応の治療」であり美容クリームではありません。

しかし、化粧品会社の美容クリームよりもはるかに安価で手に入ることや、蓋・チューブの容器がピンク系の可愛らしいデザインということも噂に拍車がかかり、美容目的での処方箋発行が問題となりました。

たくさんの情報を手軽に調べられるほか多くの美容情報が駆け巡るSNSですが、エビデンスをとっていない出まかせやでたらめなものも多く、玉石混交と言わざるを得ません。

インフルエンサーが何よりも大事にしているのはフォロワーからの反応であり、商品価値を正しく伝えることについては二の次。

良質なコンテンツを提供し、好意的に受け止めているユーザーが多いインフルエンサーも中には存在しますが、それを見極める消費者・ユーザーとしての確かな目も必要となってきます。

山内さんのダイエットは残念ながら多くの視聴者の誤解を招きかねない内容だったことから、動画の削除は妥当。

視聴者からの苦言を呈する書き込みも多く、善悪を冷静に判断できる視聴者が多くいたことも不幸中の幸いだったかもしれません。

同チャンネル内では、濱家さんが20代という若さにもかかわらず「痛風」を発症し、内服している薬について語った動画を5月に配信。

通風の由来という簡単なものから、経験者として痛風について熱く語り「医者よりも通風の説明が上手」、「薬学生だけど説明が詳しすぎる」と社会的影響力が大きい故にその啓蒙活動には一定の評価が出ている様子です。

もはや、インターネット上で出回っている情報は正しいものばかりではないということをしっかりと認識し、情報の審議を判断する能力は必須。

自身で適切に判断、運用できる目を養うことは基本中の基本と言えます。

読者の皆さんは、ネットの情報を鵜呑みにしていませんか?

(文:Quick Timez編集部)