文:有馬翔平

中川翔子「本当に許せない」殺人事件の報道をめぐるプライバシーの差にブチギレ

中川翔子
画像:時事通信フォト

画像:時事通信フォト

今月1日、東京・立川市のホテルで発生した19歳の少年による女性殺害事件。

少年は翌日に逮捕、警察の取り調べでは「人を殺すことに興味があった」と供述していることを3日の「ひるおび!」(TBS系)が伝えると、タレント・中川翔子さんが今回の事件の報道に怒りをあらわにしました。

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中川翔子「本当に許せない」女性殺害少年の報道に激怒

3日、東京・立川市で発生した19歳の少年による女性殺害事件を報じた「ひるおび!」(TBS系)で、番組コメンテーターのタレント・中川翔子さんが加害少年へ怒りをにじませました。

この事件は今月1日、立川市内のホテルで女性が包丁で70カ所も刺され死亡、男性従業員も腹部を刺され重体となっているもの。

加害少年は翌日に逮捕され警察の事情聴取には「殺人に興味があった」と供述しておりますが、この身勝手な動機の上で行われた凶悪犯罪に中川さんは「密室で逃げられない状況で、刃物で70カ所以上刺すというのは本当に異常で残忍で計画的な殺人」と糾弾。

さらに中川さんは今回、メディアによっては被害者となった女性の実名が報道されていたことにも言及。

「それでも被害者の方の名前が出てしまっていたりしました」とした一方、加害者の名前は明かされていない浮上琳位「加害者はこんな恐ろしいことをしているのに19歳、法律で守られてしまうということに納得がいかないです」とコメントしました。

先月、参院法案委員会で改正が可決した少年法。

しかし施行は来年4月のため、今回の事件でも加害少年の身元は明かされませんでした。

コメントの中で中川さんは、加害少年がその施行まで「猶予」を考慮して可能性も指摘し「それをわかっていたとしたら、もう本当に許せないです」、「加害者が守られすぎです」と語気を荒げました。

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「本当に腹立たしい」メディアへの怒りの声相次ぐ

立川で発生した未成年による殺人事件で、被害者と比べて加害者の情報が明かされないことに怒りをあらわにした中川翔子さん。

すると、中川さんの怒りの声に番組を観ていた視聴者かも同様の意見が。

「まさにその通り。被害者は名前のほか年齢や職業まで報道されているのに、加害者は男か女かということだけ。」

「なぜ被害者がこれ以上辱しめられなければならないのか」

「本当に腹立たしい。被害者の個人情報が公開される意味がわからん。何のためなん?死んだらプライバシーなくなるんか?」

「被害者を実名報道する意味あるの?」

などとメディアの報道にも批判が及びました。

この事件については「ひるおび!」以外にも複数の番組が取り上げましたが、実名報道については概ね見解は一致しているのだそう。

「被害者の実名報道はどの番組でも『不要』で一致しています。ただ加害者の場合、フジ『めざまし8』出演の古市憲寿さんは加害者も刑が未確定で実名を報道する今のメディアにやり方に異議を唱えました。同じく『めざまし8』に出演していた橋下徹弁護士も古市さんと同様の意見でした」(芸能ライター)

立川の事件をきっかけに異議が唱えられている被害者、加害者の実名報道。

少年法改正法案施行とともに実名報道についても今一度、議論を交わすタイミングが訪れたのかもしれません。

(文:有馬翔平)