画像:時事
先日、森喜朗氏の相次いだ失言の1つによって愛知・犬山市から要請されていた聖火ランナーを辞退したロンドンブーツ1号2号・田村淳さん。
新会長候補就任や島根県の聖火ランナー中止検討のトピックスを扱った18日の「グッとラック!」(TBS系)に登場すると、改めて聖火ランナーへの胸中を語りました。
ロンブー・田村淳、『グッとラック』のミスリードに苦言
18日、島根県が聖火ランナーの中止を検討していることを特集した「グッとラック!」(TBS系)で、先日愛知・犬山市から要請されていた聖火ランナーを辞退した番組コメンテーターのロンドンブーツ1号2号・田村淳さんが番組の構成に苦言を呈するシーンがありました。
この日、森喜朗氏の後任候補に五輪担当相・橋本聖子氏が決まった報道に、僕の人生において聖火ランナーやることはもうないと思います」と改めて聖火ランナーを辞退する意志が変わらないことを冷静に述べた淳さん。
島根県知事が今週、都道府県に支給される補償の格差や東京都の感染対策への不信感を理由に聖火ランナーを中止検討を発表したというトピックス内で「田村淳さんや、将棋の藤井聡太聡太二冠など4人の聖火ランナーが辞退を表明しました」とナレーションが入ると「藤井聡太さんと、僕が聖火ランナーを辞退したことは別個に考えないといけない」と、番組の構成に対して「待った」をかけました。
「藤井聡太さんはもともと2020年選ばれてたけど2021年に延期された時にもう、自分の将棋のスケジュールと合わせると2021年は走れないということなので、別に何かメッセージ的なものじゃない」、「僕は森氏さんの『何がなんでもオリンピックやるんだ』ってことに疑問を持ったことでの辞退なので、島根の意見と藤井さんの意見と僕の意見は全部違います」と違いを強調。
そして「一緒くたに報じられてるけど、ここがミスリードしてますよって思います」と番組へクレームを突き付け、「それは分けないといけないかな」という淳さんの考えにTBSの国山ハセンアナウンサーも「個別の事情が当然あるとは思います」と番組の過ちに補足を促していました。
『グッとラック!』印象操作に「ねつ造もいい加減にしろ!」
自身と藤井聡太氏の聖火ランナー辞退を同様の理由にように見せた放送に、「ミスリード」と苦言を呈した田村淳さん。
すると「グッとラック!」のこの印象操作を狙ったような構成に、番組を観ていた視聴者からも抗議の声が上がり、
「聖火ランナー辞退を田村淳と藤井聡太プロと同等に扱わないでよ~理由も申し出の時期も全然違うでしょ」
「相変わらずなんだな。本当、ねつ造もいい加減にしろ」
「おい卑怯者。全部理由が違うぞ。とりわけ藤井プロは『将棋に専念するため』であって昨年10月には辞退している。繰り返す、卑怯者が」
「田村淳の言う通り、それぞれ理由が違う。まとめてそれ報道する『グッとラック』はダメダメだな」
「『グッとラック』は「本当にミスリードが好きだな。淳さんが『全然違う』って言った時にスタジオの空気が『余計なこと言うな』という雰囲気になった気がした」
などと批判が殺到しました。
森喜朗氏の「切り取り報道」のほか、ここ最近報道の手段に非難が高まっている報道各社。
「人の振り見て我が振り直せ」と言葉をかみしめて、報道の手段を振り返る時期にさしかかっているのかもしれません。
(文:有馬翔平)