画像:時事
16日に放送された「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)。
歌手の元ちとせさんが出演しました。
この日のテーマは「東京出身 VS 地方出身」だけに、鹿児島県奄美大島出身の元さんは大島紬の着物姿で登場しました。
滅多にテレビ出演しない元さんの登場に視聴者は大いに湧きましたが、その艶やかな着物姿に違和感を感じる視聴者からの書き込みが寄せられました。
一体、どのような姿だったのでしょうか。
元ちとせ、せっかくの大島紬を逆合わせで着用
16日に放送された「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)。
歌手の元ちとせさんが出演しました。
この日のテーマは「東京出身 VS 地方出身」だけに、鹿児島県奄美大島出身の元さんは白の大島紬の着物姿で登場しました。
東京出身者から、着物を身に着けていると「今お召しになっているものは奄美の物ですか?」と聞かれる事にちょっとムカついているという元さん。
この日は番組のテーマに沿い、地元の伝統的な織物である紬に身を包んでの登場でしたが、普段はそこまで、こだわらずに好きな物を身に着けているという元さん。
元さんは、「島唄」と呼ばれる奄美大島独特の民謡を発展させた歌声で魅了している事もあり、つい奄美大島の伝統技術である大島紬を身に着けていると思われる事に抵抗があるようです。
この日は白地に渋い帯を締めた艶やかな着物姿の元さんですが、よく見ると着物の下の半襟部分の合わせが逆に見えた事から、視聴者は
《元ちとせさんの着物の合わせ逆じゃない??》
《元ちとせさんの半衿あわせが逆なのがめちゃめちゃ気になる》
《元ちとせの着物、どーしたん?着物がかわいそー。なんでなん?》
《元ちとせさん、私の見間違いでなければ長襦袢反対にきてませんか?》
《元ちとせさん、良いお着物だったのに着付け失敗してる。長襦袢の襟合わせが逆っていうありえない間違い。胸の辺りがカッパカッパしてて着物にそわなくて変なシワが出てた。》
《きれいな大島紬が合わせを逆にしてしまってもったいなーい》
など、せっかくの大島紬が美しく見えない事を残念がる着物好きからの声が寄せられました。
着物の合わせは右前に!知らないでは済まされない着物の前合わせ
着物を着用する際の前合わせは「右前」と「左前」、どちらが正しいかご存知でしょうか。
正解は「右前」です。
「右前」というのは「着る人から見て左側の見頃が上になっている状態」のことを言います。
左見頃が上なのに「右前」という呼び方は少しややこしいですよね。
右手を着物の中に入れられるような合わせ方と言えば伝わるかと思います。
現代での着物は誰でも右前に着るものですが、ただ一つだけ例外が。
それは死装束のとき。
諸説ありますが、この世とあの世は逆なので合わせも逆にする風習が起きたと言われています。
今回、元さんの着物の合わせは右前で召していましたが、中の長襦袢及び半襟の合わせが左前で逆だったというありえない誤り。
現代では右前で着る事を前提にした染めや縫製がなされているため、左右を逆に着ることで、本来見えるはずの柄が見えなかったり、不自然なしわが寄る事があります。
元さんも長襦袢を逆に着ていた事から、着席した際の裾すぼまりも美しくなく広がっているように見受けられました。
奄美大島の伝統技術である大島紬は世界三大織物のひとつと言われていて、着物好きな人にとり憧れの存在です。
恐らく今回のミスはスタイリストさんのミスと思われますが、せっかくの着物をみすぼらしくしてしまうような着方はいただけません。
奄美大島から生まれた誇りある紬も、それは望んではいないのではないでしょうか。
(文:Quick Timez編集部)