画像:時事通信フォト
新型コロナウィルス感染拡大を受けて昨日、GoToトラベルキャンペーンの一時停止地域に東京都と愛知・名古屋が追加する用意があることを取り上げた14日の「スッキリ」(日本テレビ系)。
この放送中、番組MCの加藤浩次さんがGoToトラベルキャンペーンを停止したことに首を傾げるシーンが。
「その通りだよ」、「今更過ぎる」などと視聴者から賛否が上がった、加藤さんのコメントとは一体どのようなものだったのでしょうか。
加藤浩次、GoToトラベル停止に『待った』!一時停止の有効性について専門家に噛みつく!
14日、新型コロナウィルス感染の急拡大によって昨日、GoToトラベルキャンペーンの一時停止地域に東京都と愛知・名古屋市が追加される用意があることを取り上げた「スッキリ」(日本テレビ系)で、番組MCの加藤浩次さんがGoToトラベルキャンペーンを停止する意義について疑問を提示しました。
先週、ライブ配信番組に登場した菅義偉首相が同キャンペーンに対して、「中止など考えていない」と考えを表明、しかしその2日後に突然「東京都と名古屋市を対象地域に追加」、そしてすでに対象地域だった「札幌市と大阪市」の対象期限の延長を検討していると発表したのです。
この政策について、政府の分科会メンバーである小林慶一郎氏を招いて意見を伺ったこの日の放送。
「観光業に従事している人が900万人いる。その家族も含めれば3000万人ほどいる中で、観光事業をとめるような政策に踏み切ってしまうと生活困窮者、自殺者の急増の可能性があり停止に踏み切ることができなかったのだと思う」、「ただ、今引き締めて感染者を減らしておかないと、結局感染者が増え続けると経済もダメになっていく。みんな怖がって経済活動をしなくなるので感染者が増えるのを放置れば経済もダメになる、そして経済的犠牲者も増える。その象徴になっているのが残念ながらGoToトラベル。ここで一時停止して他の感染対策をするのが必要」と、小林氏は同キャンペーンを一時停止する有効性を説きました。
しかし、ここで加藤さんが「少し気になっている」と疑問を提示。
「大阪と札幌はずいぶん前から一時停止をしてるんだけど、感染者数が減っていない。じゃあGoToトラベルをとめてもそんなに意味がないんじゃないの、と見方もできるのはないか」
先月末、感染拡大直後早々に一時停止を発表した2都市を持ち出し、一時停止の有効性に首を傾げた加藤さん。
「GoToをとめることで感染防止に直接つながるかはわからない」と小林氏は前置きをすると、「他の地域でGoToをやっていると『感染対策をあまりしなくてもいいんだ』と悪いメッセージになっているんじゃないか」と感染対策の隙を生むきっかけになっていると説明しました。
この小林氏の推測に「基本的なところがおろそかになっているのか」と納得した表情を浮かべていました。
加藤浩次、GoTo一時停止の『有効性』に賛否…視聴者「その通りだよ」、「今更何いってるの?」と反応相次ぐ
GoToトラベルの一時停止に「スッキリ」で疑問を提示した加藤浩次さん。
このコメントに番組を観ていた視聴者が反応。
「加藤さんさすがやな。物事を俯瞰で見ている」
「加藤さんが良いこと言ってる」
「どうしてこれを誰も言わなかったのだろうか」
などと、加藤さんのコメントに賛辞を送る意見が寄せられた一方、
「何を今更言ってるんだ?」
「散々メディアでGoTo反対してきただろう」
「ものすごい手のひら返しにドン引きですよ…」
などと否定的な意見も相次ぎました。
GoToトラベルキャンペーンの一時停止の有効性に首を傾げた加藤さん。
賛否が巻き起こりましたが、「基本的な感染対策の見直し」という新たな収穫はできたようです。
(文:有馬翔平)