画像:時事
6日に放送された「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系列)。
同番組で今月4日、吉村洋文大阪府知事の会見を中継し、「うがい薬」を推奨する模様を全国に放送しました。
この会見により全国のドラッグストアからうがい薬が姿を消し、ネット上では吉村知事に批判が殺到する事態に。
この件でうがい薬完売騒動の片棒を担いでしまった同番組、今回の放送でその責任について初めて口を開きました。
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宮根誠司、「イソジン」騒動を鼻で笑う…「反省しろ!」と視聴者激怒のワケとは?
6日午後に放送された「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系列)。
この日、同番組MCのアナウンサー・宮根誠司さんが、全国で今週発生した「イソジン」騒動について初めて口を開きました。
「イソジン」騒動の発端となったのは今月4日、吉村洋文大阪府知事が会見を開き、ポビドンヨードを含む「うがい薬」が新型コロナウィルス感染拡大の抑止力になり得る、と説明してしまったから。
すると、会見直後からドラッグストアに「うがい薬」を求めて人が殺到し、うがい薬のブランドである「イソジン」をはじめ商品が一切なくなる事態に。
今年はじめ、新型コロナウィルス感染拡大が始まると、マスクを求める人が今回同様に殺到し、そして長期間にわたって入手しづらい状況が続きました。
その事態再来の恐れに、医療関係者から困惑の声が寄せられているのです。
ただ、その会見を中継していたのが同番組。
会見直後、同番組は「イソジン」、「ポビドンヨード」などの言葉に交じってSNSでトレンドワード入りし、その影響で同番組にも批判の声が寄せられていました。
「生中継しちゃったのよ、内容もわからないまま」と、宮根さんは騒動についてコメントを。
すると、この宮根さんのコメントに視聴者が反応。
「『しちゃった』って無責任な……」
「反省しろ!」
などと、厳しい意見が寄せられることに。
会見を中継したこと、「イソジン」騒動が発生したことに同番組に非はありません。
それでも、会見を中継していたのであれば、転売抑止、効能の確認など騒動の抑止に努められたはずです。
イソジン騒動、収まらず…同社販売ののど飴までも高騰
会見から丸3日経過した本日7日。
SNSを中心に、「イソジン」の買い占めを即刻止めるよう冷静さを求める声があったにもかかわらず現在も余波が続いています。
マスク完売時、ネット上のフリーマーケットサイトでは、通常の価格の何倍で売買される「転売」が横行しましたが、「イソジン」についてどうなっているのでしょうか。
某フリーマーケットアプリを覗いてい見ると、筆者が確認した段階では「転売」行為はそこまで確認できませんでした。
それというのも、うがい薬はマスクと違い、転売すると「薬事法」に違反してしまうため。
違反行為抵触を恐れたのか、転売はあまりされていないようでした。
ただ、うがい薬に代わって出品されていたのがイソジンブランドの名前のついた「のど飴」。
通常、300円ほどの商品が、フリーマーケットサイトでは倍の1000円前後の値段で販売されることに。
のど飴を製作しているメーカーに問い合わせたところ、のど飴に新型コロナウィルスを殺菌するような効能は「まったくない」とのこと。
もはや詐欺にも近いように感じられる転売行為。
消費者にはより一層の冷静さが求められています。
(文:有馬翔平)