画像:時事
4日に早くも第5話が放送される「私の家政夫ナギサさん」(TBS系列)。
キャリアウーマンではあるが家事が一切できないメイの自宅に、オジサン家政婦のナギサさんが家事代行に訪れる……というストーリーで過去社会現象にもなった「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年)の再来とも言われている同ドラマ。
ここまで世帯平均視聴率は15%弱を安定して記録し続け、好調さを維持しています。
しかし高評価を得ている一方、ある「一点」に視聴者からツッコミの声が。
それは主演、メイを演じる女優・多部未華子さんに関係するものでした。
【関連】ムロツヨシ、主演ドラマ『親バカ青春白書』に早くも暗雲が?放送前から広がる不穏な空気とは?
ドラマ「私の家政夫ナギサさん」の唯一の汚点は多部未華子?「あり得ない」「普通ではない」と指摘されるものとは?
4日夜に第5話を迎えるドラマ「私の家政夫ナギサさん」(TBS系列)。
新型コロナウィルスの影響で先月7日から放送が始まった同ドラマも、早くも折り返し地点を過ぎようとしています。
ここまで、世帯視聴率15%弱と好調を維持している同ドラマ。
人気の理由は、あいみょんさんが歌う主題歌「裸の心」に加え、温和なおオジサン家政夫・ナギサさんと主人公・メイが織りなすハートフルなストーリー、そして仕事はバリバリにできるもののそれ以外は全くダメというメイの「28歳独身女性」のリアリティある生活ぶりにあります。
毎話放送終了後には、次回まで「待ちどおしい」と、数々のドラマファンをうならせている同ドラマですが、ただ唯一、視聴者から指摘を受けている箇所があるのです。
それは、メイを演じる女優・多部未華子さんの衣装。
メイは、製薬会社の営業・広報であるMR(医薬情報担当者)。
MRとは病衣や薬局に足を運び、薬の有効性などを説明し、自社製品を取り扱ってもらうよう営業する職業ですが、劇中で多部さんが着用している服装はパステルピンクのジャケットなど、フェミニンを感じさせるものが多用されています。
すると、この衣装に、
「MRはそんな服着ない。あり得ない」
「独特すぎて普通のOLでもそんな服装しないんじゃないか?」
と、疑問を抱く一部視聴者声が続出したのです。
MRは少し前まで男性が大半を占めている職業でした。
しかし、女性の社会進出が大幅に進み、現在ではドラマのように女性も多く活躍する仕事に変貌をとげたと言われています。
しかし、働く人が変わっても、変わらないのが服装。
オフィスカジュアルのようにラフ過ぎず、かといってリクルートスーツのように畏まりすぎず、バランスの良い服装が求められています。
実際、MRとして活躍する女性の間では落ち着いた色合いのセットアップが好まれており、ドラマで登場する多部さんと比較すると落ち着いた服装を選んでいるそう。
「28歳独身女性」というリアルさが人気を博しているせいか、リアルとかけ離れてしまった服装に批判が向いてしまったようです。
ドラマはリアルの方が良い?アンサング・シンデレラでも同様の現象が…
服装が現実とかけ離れてしまったことで、視聴者から指摘を受けてしまったドラマ「私の家政夫ナギサさん」。
しかし、同ドラマと同じように「リアルではない」と、非現実を指摘されているドラマが他にも存在しています。
それは、「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ系列)。
「アンサング・シンデレラ」は病院に勤務する病院薬剤師の勤務を描いたもの、しかしこのドラマにも「リアルとは異なる」と批判が上がっているのです。
たとえば、主演・石原さとみさんが患者へ心臓マッサージを施すシーンでは、「薬剤師の領分ではない」、「看護師の仕事」と、薬剤師と看護師の仕事を混在させるなという意見が。
しかしこれはドラマ、つまり「フィクション」です。
現実で、薬剤師が看護師の仕事に手を出したり、営業回りに派手な服装を着たりすれば、誰かに迷惑をかけてしまいます。
ただフィクションであれば誰かに迷惑がかかることはありません。
病院薬剤師、MRという仕事が全く異なる描写であるなら指摘を受けて当然ですが、重箱の隅をつつくような箇所にまでリアルさを求める必要があるのでしょうか。
(文:有馬翔平)