11日に放送された「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系列)。
同番組で、開かなくなってしまった金庫を開錠する様子が放送されました。
しかし、金庫の中から出てきた「あるもの」に、視聴者から「開かなかったんじゃないの?」とツッコミが。
視聴者をガッカリさせた「あるもの」とは一体、何だったのでしょうか。
「開かずの金庫」のはずが…中には新しい万札が!「ヤラセ」だと炎上!
10日夜に放送された「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系列)。
この日、同番組が定期的に放送する企画の1つ、「開かずの金庫シリーズ」が放送。
今回ターゲットの開かずの金庫は、岐阜県飛騨高山にあるコメ卸会社にある金庫。
創業70年になる会社に置かれていた大きな金庫は、頑丈そうな見た目と所々塗装がはがれた「いかにも」なものでした。
しかし、従業員が140人いても誰も中身を見たことがないのだそう。
早速、鍵の解錠に取り掛かります。
作業に取り掛かること6時間、ガチリと音がしてようやく解錠に成功。
扉を開き、金庫の中を確認すると、書類や通帳が。
さらには、封筒からは万札が数枚と、現金も出てきたのです。
ちょっとしたお小遣い、ということで会社の社長である男性は喜びましたが、ここで視聴者から「ある指摘」が入ります。
「出てきた万札、ホログラムあるけど……今の札じゃない?」
「お札見る限り、最近誰か開けているでしょ!」
どうやら金庫から出てきた万札が、現在国内で流通しているお札だということです。
確かに、出てきたお札には偽造防止のためホログラムがついていました。
これは、2007年から発行されている万札で初めて採用されたもの。
つまり、金庫が「開かずの金庫」となったのは、遅くても2007年からと、ずいぶんと最近の話だったのです。
最近開けられていた可能性に、「ヤラセ」だと批判的な意見が寄せられています。
「開かずの金庫」は印象操作!ヤラセではないけれども…
「開かずの金庫」だったはずなのに、出てきた中身が新しい現行の万札だったことで、「ヤラセ」だと言われている今回の放送。
しかし、決してこれを「ヤラセ」だと言えない理由があります。
それは平成の中頃に、金庫を開けていた人物がいると紹介されていたからです。
金庫を開けていたのは、2代前の会社の会長である男性。
金庫を開けている姿を、従業員に目撃されていました。
ただ、現在はその男性も亡くなってしまったことから、金庫を開けられる人がいなくなってしまって「開かずの金庫」になってしまったようです。
このことから放送の中の情報は何1つ誤っておらず、「ヤラセ」とは言えません。
しかし今回は、金庫の見た目も古く企業の歴史も長いとことから、「歴史的なものが入っている」ように視聴者の印象を操作していました。
最近、開け方がわからなくなった金庫を、さぞ昔から開かなかったかのように思わせることは、放送倫理として、いかがなものかなと思います。
(文:有馬翔平)