現役の僧侶がボケを務めるお笑いコンビ・ドドん。
「南無ズ」という仏教を絡めたコミックバンドの一員としても活躍するお2人にインタビューを行い、様々なお話を伺かってきました。
本記事ではインタビューの後編をお送りしますので、前編をご覧になっていない方はこちらからご覧下さい。
ドドん安田、事務所の先輩・どぶろっくをめぐり「森さんにギターを教えたのは僕」
ーーお2人が憧れてる芸人さんや共演したい方はいらっしゃいますか?
石田さん:僕はずっと「ナインティナイン」さんなんですよねぇー。
小堺さんの「ごきげんよう」の前説を7年くらいやってて、その収録の日と「やべっち寿司」の収録日が同じ日なんで絶対前を通るんですけど、「ここで会っちゃ駄目だ!」と思って、毎回迂回して楽屋に戻ってたんですよ。
安田さん:僕は普通に通ってましたけどね(笑)。
ーー安田さんはいかがですか?
安田さん:僕は、「ウッチャンナンチャン」さん「ダウンタウン」さんはもちろんなんですけど、ザキヤマさんが好きで。
一度共演させていただいたんですけど、ネタを見てもらっただけなので、お喋りしたとかじゃないんですけど。
やっぱ今でもテレビ見てたら、面白いなぁって思いますし、喋ってみたいなって思いますね。
ーー浅井企画さんだと、どなたかいらっしゃいますか?
石田さん:「ずん」さんですね。
安田さん:僕は「どぶろっく」さんですね。
石田さん:言ってたよね、どぶろっくさん歌手だったらもうミリオンヒット3枚は出してるって(笑)。
安田さん:音楽やってる目線からすると、あの曲の作り方はすごいなって思いますね。
ーーちなみにどういったところが?
安田さん:まず声が良いんですけど、コード進行がちょっと違ったり。
ここでこういうコード持ってくるんだ、みたいな。
そのコードの指示も、江口さんが口で言ってそれに合わせて作ってて、そんな作り方する人滅多にいないなぁっていう。
それであれだけ良い歌作れるからすごいですよね。
あと、森さんにギター教えたの僕なんで。
ーーえぇ!そうだったんですね!
安田さん:「今度ネタでギター弾くことになって分かんないから、どうやんの?」って。
キングオブコントの前日に稽古場でたまたま一緒になって、「イチモツ」のネタの転調するタイミングのギターの切り替えをどこでやればスムーズかっていうのを相談されて、「こうした方が良いんじゃないですかぁ?」ってアドバイスしたんですけど、そしたら優勝されたんで…
だから、僕らもキングオブコントの覇者です(笑)。
ーーコンビとしてお2人の将来像をお伺い出来たらと思うんですけど…。
石田さん:テレビとかにはもちろん出たいんですけど、コロナ禍直前くらいにお寺で漫才をする機会があって。
10分で面白い事やってください!とかじゃなくて、1時間で檀家さんの前で有り難いことを言いつつ笑わせてください!っていう。
テーマも「命と供養」でやってくれって言われて、それが出来たら君たちは全国を回れるよって。(安田さんが)葬儀屋でバイトしてるので、その経験も活かしつつ話したら結構喜んでもらえて、これなら他のお寺も紹介出来るからって言われてたらコロナ禍になっちゃったんですよ。
昔はあんまりお寺さんに近づいてくと怒られるかなっていうのがあったんですけど…。
でも、そんなに喜んでもらえる舞台があるなら僕らにしか出来ないですし、有りなのかなって思ってますね。
ーーではお笑いのライブツアーというよりは、お寺を回る全国ツアーみたいな形の方が?
石田さん:そういうのがあっても良いのかなと。
唯一無二の巡業というか、ご年配の方にすごいウケるんですよね。
安田さん:若手の芸人ってみんな苦戦するんですけどね、僕らは楽勝というか(笑)。
ーーバラエティ番組の出演よりはそちらをメインに?
安田さん:「年間何百寺で漫才やってるコンビ」として呼ばれるパターンもあるのかなって。
ひな壇とかもやりたいですけどね!
でも、最近はバンドも始めちゃったし、僕らがメインでやりたいところじゃない部分の評価をめちゃくちゃいただけるので。
「え?南無ズの方ですか?大ファンです!」て声かけていただいたり、南無ズは知ってるんだ!みたいな。俺らの10年間何だったんだって(笑)。
まぁ、でもそれもありなのかなって。
ーーお笑い以外の評価をいただいてる感じなんですね!南無ズとしての今後はどうですか?
石田さん:南無ズの方は、年明けから東名阪ツアーに行くんですけど、本当に順調すぎるくらい順調です。
安田さん:まさか本当にツアーするとは思わなかったですね(笑)。
ーーYouTubeもバズってますもんね!
石田さん:あれは元々、80万回再生くらい行ってたんですけど、撮らせていただいたお寺さんが、「バズりすぎて怖いから削除してもらえませんか?」って。
ここで人生決まりそうなのにぃ~って感じだったんですけど、「夜も眠れなくて…。」って言われて。
ーーバンドメンバーも浅井企画さんの方ですか?
石田さん:そうです。「地獄パワフル」っていうコンビの「わくわくあや」っていう。元々ドラマーで16年間ドラムやってて、コミックバンドがやりたかったらしいんですけど、なかなか音楽界にはそういう人はいなくて、じゃあコミックに行こうってなって芸人になったんですって。
だから僕らが誘った時は、「やったー!!」ってすぐやることになりました。
ーー最後になりますが、お2人にとって『お笑いライブ」とはどういったものですか?
石田さん:絶対に生が一番面白いと思いますね。コロナ禍で色々やりましたけど、配信とかYouTubeとか。
でもやっぱり正直こっちもノッてないですもんね。勇気を出して観に来てもらえたら、今までテレビで見てたものよりも何倍も面白いものが見れますよ!とは思いますね。
ーー次回の事務所ライブの意気込みなどありますか?
安田さん:そろそろ優勝…本気出したら優勝出来るんでね。
石田さん:無類の強さを誇ってた5年前が懐かしいですね、5連覇とかしてたので…。
今いろんな後輩も出てきてて、負けてられないですからね。
安田さん:やっぱりなんだかんだ言ってもお笑いをしっかりしないと、バンドやってるからでしょって言われちゃうのも言い訳みたいで嫌なんで。「ネタも強くてそんな事もやってんのかい!」って言われたいですからね!
ドドんのプロフィール
名前(左):石田 芳道(いしだ ほうどう)
生年月日:1985年7月21日
血液型:A型
出身地:愛媛県松山市
資格:曹洞宗住職免許、でんぱ組.inc検定、普通自動車免許
趣味:プロレス、でんぱ.組.inc、四国八十八カ所遍路
特技:読経、書道(八段)、水泳、マニアックお坊さんモノマネ
名前(右):安田 義孝(やすだ よしたか)
生年月日:1981年11月27日
血液型:O型
出身地:千葉県船橋市
趣味:Mr.children、GLAY
特技:高速ハリガネ抜き、足ギター、ギター、ベース、ドラム、作詞、作曲
現役の僧侶・石田芳道がボケを務め、ツッコミの安田義孝がネタを書くという唯一無二のお笑いコンビ・ドドん。僧侶ならではの石田の流暢な語り口に、切れ味鋭い安田のツッコミで仏教を笑いに変えるスタイルが持ち味。お笑い以外にも現在では「仏教×笑い×音楽」がテーマの仏教エンターテイメント集団「南無ズ」の一員としても活動をしており、安田は同バンドで作詞・作曲を担当している。
ドドん出演!浅井企画の事務所ライブ&THE南無ズ 4thワンマンLIVEの詳細
ドドんの2人も参加している「仏教×笑い×音楽」をテーマにしたエンターテイメントバンド「THE 南無ズ」。
同バンドが4周年を記念してワンマンライブを行いますので、気になる方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
THE 南無ズ 4thワンマンLIVE 『Body & 僧侶 滝行浴びて♪』の詳細
THE南無ズ 4thワンマンLIVE 『Body & 僧侶 滝行浴びて♪』
日時:1月15日(土)16:30開場/17:00開演
場所:新宿LiveFreak
OA:GET BILL MONKEYS
会場チケット:¥3000
配信チケット:¥2000
チケット販売:https://live-freak.jp/events/5743
浅井企画の事務所ライブ「55NEXT」の詳細
ドドんのお2人も出演する、浅井企画主催のお笑いライブ「55 NEXT」。
毎月、55・54・53のという3段階に分かれたライブを開催しており、お客さんの投票によって昇格や降格が決定します。
名称:55 NEXT
日時:2021年12月3日(金)開場19:20 開演19:30 (~21:00頃終演予定)
会場:バティオス with 藤崎翔(新宿区歌舞伎町2-45-4)
料金:会場観覧チケット 前売1,500円/当日1,600円(整理番号付き・全席自由)
購入はこちら:https://tiget.net/events/155638
MC:あらぽん(ANZEN漫才)& 阿見201
出演:鼻矢印永井/おちもり/オテンキ/アモーン/ジャイアントジャイアン/ブルーザー/石出奈々子/上木恋愛研究所/ドドん/ミリオンダラーベイベー/元祖いちごちゃん/インデペンデンスデイ/マリオネットブラザーズ/ニュークレープ
(文・取材:Quick Timez編集部)
(写真:RYOSUKE MAEJIMA)