画像:時事通信フォト
新型コロナウィルスの感染者急増によって先週、首都圏1都3県に再発令された緊急事態宣言。
緊急事態宣言再発令に合わせて東京都が飲食店へ営業時短の要請を出しましたがその要請に「応じない」と決意した飲食店店主が11日、「ひるおび!」(TBS系)の取材に応じました。
しかし、その店主の登場で視聴者から怒りの声が。
「この人を出して番組は何を伝えたいんだ?」、「もう放送事故だろこれ」などとコメントが殺到することとなった、視聴者激怒の理由とは一体どのようなものだったのでしょうか。
TBS「ひるおび」に営業時短要請『拒否』の男性が登場…経営限界の現状を語る
11日、先週新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために緊急事態宣言が再発令された首都圏1都3県の様子を伝えた「ひるおび!」(TBS系)で、緊急事態宣言に合わせて東京都から要請されている営業時短要請に「応じない」と決意を固めた飲食店の男性店主が取材に応じる一幕がありました。
この日、営業時短要請に「応じる」と回答した飲食店が87%ある一方、「応じない」と回答した飲食店は1%だったことを紹介した同番組。
そんな中、同番組との中継を結んだ時短要請に「応じない」飲食店の男性は「今までの経緯見てると1ヶ月で収まるとはとても思えない」と政府への不信感をあらわにしたうえで、従業員の生活を守るために法律を違反しても営業しなければならない状況に「追い込まれている」という言葉を口に。
さらに前回の緊急事態宣言時に銀行から3000万円の融資を受けたことも明らかにし、「3000万円を返していくには利益を出さなきゃいけない」、「飲食店で3000万円の利益を出すことはとんでもなく骨が折れる」とこれから先の経営へ不安を吐露。
どのようにすればコロナ禍の状況が改善するか問われると「私が総理大臣だったら超法規的なことで全ての公共交通機関を止めますね」、「それだけ大きなことしなければ収まらないと思います」と声高に叫びました。
また、来店客の中に新型コロナ感染者が確認されたという話題になると、「私の知っている限りではお客さんで見えた志村けんさんが亡くなったという、話が1つあるだけで他はまったくない」と来店客の中に新型コロナ感染者がおらず、どのような理由で今回飲食店が圧迫されているのか理解できないと首を傾げたのでした。
TBS「ひるおび」、時短要請『拒否』店舗との生中継に視聴者あ然…「もう放送事故だよ」と呆れ声が相次ぐ
東京都からの営業時短要請に「応じない」と決意した飲食店店主が中継先に登場した11日の「ひるおび!」。
従業員の生活、融資の返済など営業を時短する余裕がないことを繰り返し主張した男性。
各種補償について話が及ぶと「インターネットでやらないとダメってことになってまして、自分たちはやったことないのでわからない。話を聞いても労務士を雇わないとってなり、労務士に申し込んだら今までお付き合いがあったところでしか無理だと言われました」と補償は申し込んでいないことを告白。
加えて、「国が親切であれば毎年確定申告を出しているんですから、毎年税金を納めているのだから国の方から声をかけてくれてもいいんじゃないか」と政府への要求を口にしたのです。
ここまで男性の発言を、テレビの前で観ていた視聴者は各種申請をしていない事実にあ然とした様子。
「従業員の中には感染におびえている人もいるだろうに」
「社労士を雇ったことがないって言うのが驚き。これまでの企業活動に疑問を抱いてしまう」
「いや、従業員の生活を守る気あるならやろうよ」
「自分ができないから申請しませんは言い訳にならないでしょ。それこそ経営責任。普通会計士とか頼んで経営すべきなんじゃないの?今までどうしてきたの?」
「申請はどうあってでもしないと…それで自粛しませんでは納得できない」
などと厳しいコメントが殺到しました。
さらに、視聴者の怒りに矛先は番組制作側にも向き、
「番組も申請の仕方教えてあげたら?ロケのお礼ですって」
「役に立たない放送垂れ流してるくらいだったら、申請の仕方教えてあげて役に立てよな」
「マジで番組は世間のためになる情報を流そうという気がないんだな」
と批判が殺到。
ただ一方で、「頑張ってください」、「店主の言葉に感動した」などとエールも多く寄せられていました。
今週15日で締め切りとなる「持続化給付金」と「家賃支援給付金」ですが、今一度申請の手段を簡易化させる必要があるのかもしれません。
(文:有馬翔平)