画像:時事
25日に放送された「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系列)。
今年3月、新型コロナウィルスで逝去したタレント・志村けんさんの、生涯を描いたドラマが24時間テレビで放送されることが、明らかになりました。
しかし、そのドラマに志村さんのファンから怒りの声が。
ファンが激怒したその理由とは?
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志村けんさん、24時間テレビでのドラマ化決定が大炎上…「死者への冒涜」と厳しい声が殺到したワケ
25日夜に放送された「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系列)。
この日、同番組の放送中に、今年3月に新型コロナウィルスによって亡くなったタレント・志村けんさんの生涯を描いたドラマが、製作されていることが明らかになりました。
志村さんを描いたドラマが放送されるのは、今夏に放送予定の24時間テレビ。
そしてジャニーズWEST・重岡大毅さんが、志村さんと共に芸能界を歩んできたディレクターを演じることも公表されました。
しかし、「これは経費で落ちません!」(NHK総合)、「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系列)などここ数年目覚ましい活躍をしている重岡さんの起用に喜ぶファンの一方、ドラマの題材に「志村さん」を取り上げた日本テレビに厳しい声が。
「流石にねーわ」
「志村けんさんに失礼だと思わないのか」
「死者への冒涜だろこれ」
などと、ネット上には批判が殺到する事態に発展してしまったのです。
これまで、障がいを抱える人にフォーカスを当ててきた24時間テレビ。
しかし、その主役であるはずの障がいを抱えた人たちからクレームが上がる、またチャリティーをうたっているにもかかわらず出演者へ高額な報酬が支払われているなど、本末転倒なコンセプトにここ数年、批判が上がっていました。
そこへ訃報から半年も経過してもいないうちに沸いた志村けんさんのドラマ化の話、これが番組への不信感に拍車をかけてしまったのでした。
今もなお、志村さんの訃報を「信じることができない」と、受け入れられていない志村さんのファンは大勢存在しています。
その中で、志村さんの訃報を美談のようにするドラマ製作を放送することは、愚策としか言いようがありません。
24時間テレビ、芸能界からも批判が相次ぐ…何のための放送?
志村けんさん題材にしたドラマが放送されることで、批判が相次いでいる24時間テレビ。
2020年は、来月22、23日に放送されることが予定されています。
しかし、近年は同番組を批判するタレントも増加しているのだとか。
たとえば情報番組のコメンテーターとしてなじみ深いタレント、デーブ・スペクターさんも昨年、自身のSNSで「放送事故」、「早めにおサライしてください」と同番組へ向けコメントを発信しました。
その理由としては、本来は障がい者のための番組だったのに、広告代理店の利益のためだけに続けているため。
また、ビートたけしさんらも過去に同番組を「あんな偽善番組は嫌い」と、ラジオを通して批判、番組出演を拒否し続けていると言われています。
今年で43回目を迎える24時間テレビ。
初期のころにあった本来のチャリティーに立ち戻る、タイミングがやってきたのでしょう。
(文:有馬翔平)