出典:時事通信フォト
14日、女優の杏さんが、所属する事務所「トップコート」の公式YouTubeチャンネルで動画を更新。
自宅の部屋で撮影されたと思われる動画では、杏さんが弾き語りをする姿が。
この動画で杏さんがカバーした「教訓1」と、その歌詞に込められた想いとは?
杏、「教訓1」をカバー 美声溢れる弾き語りに「歌声綺麗で泣けてきました」
14日、女優の杏さんが、所属する事務所「トップコート」の公式YouTubeチャンネルで動画を更新。
動画内で杏さんは、1971年に発売された加川良さんの名曲「教訓1」を弾き語りでカバーし、自室と思われる部屋で、美声を披露しました。
杏さんの歌う後ろでは、3歳となるお子さんが静かに本を読む姿も映っており、「癒される」といった意見も。
また、部屋着姿でメガネをかけ、ひたすらギターで「教訓1」を弾き語るその姿に、
「杏さん、素敵な歌声をありがとうございます」
「素敵です。すごく癒されました。」
「こんなに歌声も綺麗な方だったんだ」
「ギターも歌もうますぎる!」
と、称賛の声も相次ぎました。
杏さんは、元々音楽好きで、幼い頃から様々な音楽に触れてきた影響もあり、自身も弾けるようになりたいと、ギターを猛練習。
以前、自身も楽器を演奏するアイドルグループ・TOKIOのメンバーと番組で共演した際には、同グループの曲をアレンジし、メンバーから絶賛されるほど。
歌声も美しい上にギターの腕前が確かということもあり、2010年にはカバーアルバム「LIGHTS」をリリースするなど、音楽活動も精力的にこなしております。
杏、カバーした「教訓1」に込められた想いとは?
美しい歌声で「教訓1」をカバーした杏さん。
そもそも、「教訓1」とはどのような楽曲なのでしょうか?
同曲は、1971年にフォークシンガーの加川良さんが作詞作曲を手掛けて、リリースした曲で、「反戦」や「命の大切さ・尊さ」をテーマにしています。
「命はひとつ、人生は1回 だから 命を 捨てないようにネ」という歌詞から始まる同曲は、たった1つの命をお国のために捧げることの馬鹿らしさを説き、無理なら逃げても良いという思想を歌い上げております。
およそ50年ほど前の楽曲であるにも関わらず、なぜ杏さんはこの曲をカバーしようと思ったのでしょうか?
それは、「命の尊さ」に時代など関係ないからです。
第二次世界大戦中、日本は「お国のために死ぬこと」が美徳とされており、若者の憧れとして亡くなった人は「神様」のように扱われていました。
しかし、「教訓1」では「死んで神様と 言われるよりも、生きてバカだと いわれましょうヨネ」という歌詞があり、いかにお国のために命を落とすことが愚かなことなのかを歌っています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、日に日に感染者やそれに伴う死者数が増えている日本。
だからこそ、杏さんは今一度、この歌を弾き語ることによって、「命の尊さ」を若い世代にも意識させ、「Stay Home」や「外出自粛」を徹底させたかったのではないでしょうか。
名曲と呼ばれる歌はいつの世も色褪せず、こうして後世に歌い継がれていくのです。
(文:服部慎一)