文:Quick Timez 編集部

ジャニーズ事務所、10月2日の会見で”解体的出直し”を報告予定。屋号変更により起こりうる周りへの影響

ジャニーズ事務所
画像:時事

19日夜、ジャニーズ事務所が創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐって、社名変更の方針を固めていることを公式企業サイトで発表。

「関ジャニ∞」や「ジャニーズWEST」のグループ名や、ジャニーズJr.の育成・プロデュースを手がける「ジャニーズアイランド」などはどうなるのか、そして社名変更となると周りにどのような影響が出て、いくらくらいかかってしまうのでしょうか。

また、2000年から放送しているジャニーズ事務所所属タレントが多数出演する「ザ少年倶楽部」(NHK)が存続の危機を迎えていることも判明しました。

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ジャニーズ社名変更となると、関ジャニ∞やジャニーズWESTはどうなる?

19日夜、ジャニーズ事務所が創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐって、社名変更の方針を固めていることを公式企業サイトで発表しました。

7日の会見で東山紀之新社長は当面継続の意向を示していたが、世論の猛反発もあり、広く定着していた「ジャニーズ」と決別する模様。

現事務所は被害補償を担う会社として残すとともに、新会社を設立し、所属タレントを移籍させるプランが進行中とみられ、10月2日の会見で”解体的出直し”を報告予定とのことです。

社名変更について所属タレントたちも、それぞれの思いを発信しています。

7日の会見で「ジャニーズ」継続が発表されたことを受け、KAT-TUNの中丸雄一さんは、「あえて事務所はいばらの道を選んだと受け取っています」とコメント。

ジャニーズWESTの中間淳太さんは9日に「正直、僕は特にジャニーズWESTってグループなんで、個人としては、やっぱりジャニーズって名前は好きですし、誇りもあります。続けていきたい気持ちはあります」と話す一方、「世間一般の目で見ても、ジャニーズという名前を続けるのがおかしいことだと僕も分かってます。なので僕も変えるべきだと思っていますし、『ジャニーズWEST』の名前がなくなる覚悟もできています」と神妙な表情で伝えました。

こう中間さんがおっしゃるように、もし社名変更となった場合、”関ジャニ∞”や”ジャニーズWEST”など、「ジャニーズ」や「ジャニ」を冠したグループ名はどうなってしまうのでしょうか。

また、ジャニーズJr.の育成やプロデュースを手がける「ジャニーズアイランド」などのグループ会社も多数存在しますし、「ジェイ・ストーム」など頭文字の「J」を使った会社も多くあります。

1962年の創業以来、61年続き広く世の中に浸透し認知された歴史ある「社名」で、変更となれば社内外含め業界全体に及ぼす影響はとても大きいでしょう…。

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社名変更なら「2ケタ億円の痛手」説!?

16日放送「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)では、お笑い芸人の明石家さんまさんがジャニーズ事務所の屋号継続問題について言及。

現状、「ジャニーズ」という社名を聞くだけで心を痛めてしまう人が存在する以上、「『そのままでええわ』とはオレは言えないんやけども…」としつつ「実は名前を変えるって、とんでもない作業になるんですよ」と切り出しました。

その具体例として、お笑い芸人のおさるさんがバラエティー番組内の企画で「モンキッキー」へ芸名を変更した時のことを紹介。

「まぁ、事務所が大変なの。各局に配ってあるパンフレットとか、いろんな資料とか、全部名前を差し替えなあかんねん。その作業も大変で、何百万円かの損害やねん」と、手間だけでなく金銭的な痛手も伴ったといいます。

そこから考えると、ジャニーズクラスの事務所であれば、その損害は「ひょっとしたら2ケタ億円ぐらいいくと思う」とし、「看板替えなあかん、名刺変えなあかん、今までの資料も変えなあかんってなったら、とんでもない金額になるからなぁ」と予測。

とはいえ、やはり被害者側からも屋号の変更を求める声が出ているため、最後には「変える方向にいくのかなとは思いますけど、そのへんはオレも全然わからない。東山が考えてることやからな」とし、東山紀之新社長の判断次第であると述べました。

2020年から続く、ジャニーズJr.育成番組「ザ少年倶楽部」も存続危機か…

ジャニーズ事務所が社名変更など今後の運営方針を示してから一夜明けた20日、NHKの音楽バラエティー「ザ少年倶楽部」(NHK)が存続危機を迎えていることが判明。

ジャニーズJr.ら若手所属タレントが多数出演する番組で、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、局内では現在検討中といいます。

NHKは紅白歌合戦も控えており、特に対応が注目されています。

2000年4月に始まった「ザ少年倶楽部」は、ジャニーズJr.を中心に所属タレントが多数出演する音楽バラエティー。

ジャニー氏がほぼ毎回収録現場に顔を出して成長を見守っていた番組で、Jr.にとって数少ないレギュラーとあって、ファンからも高い支持を得ています。

関係者によると、NHKでは現在、2024年度前期の番組編成について協議中。

その中でも懸案事項に上がっているのが「ザ少年倶楽部」なのだとか。

性加害問題が表面化して以降、同局には所属タレントの起用を見直すべきだとの声が寄せられていることに加え、”ジャニーズ色”が強い番組なだけに厳しい意見も飛び交っているといい、音楽関係者は「結論は出ていないが、検討は続けているようだ」と話します。

NHKは、今月7日に行われた事務所の会見を受け、所属タレントの今後の起用について「事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、検討したい」とコメントを発表。

所属グループが多数出演している大みそかの紅白歌合戦のキャスティングだけでなく、来年3月で「ザ少年倶楽部」を終了させるか、NHKの決断に注目が集まります。

(文:Quick Timez 編集部)