文:服部慎一

内定取り消しの「株式会社ィングス」とはどこ?マイナビ転職から具体的な社名が判明か

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画像はイメージです

21日、Twitterにて一般の女性が内定取り消しをされたことを投稿し物議を醸しています。

投稿者の女性は転職サイト・マイナビ転職を使用しており、「株式会社〇〇ィングス」という会社から内定を取り消されたとのこと。

株式会社ィングスとはどこだったのでしょうか。

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内定を取り消された女性が嘆き「信じられない。社名晒そうかな」

21日、Twitterにて一般の女性が内定取り消しをされたことを報告しました。

投稿者の女性は「内定取り消しを受けました。信じられない。社名晒そうかな。」とつづり、転職サイト「マイナビ転職」のメッセージ画面のスクリーンショットを添付。

そのスクリーンショットには、内定が取り消されたことがつづられていました。

差出人は社名が伏せられた形で「株式会社ィングス」と記されており、表題には「応募への感謝と内定取り消しのご連絡」との表記が。

以下、実際につづられていた文書です。

貴重な時間を割いていただき、 面接および選考にご協力い ただきましたことを心から感謝いたします。

ご応募いただいたポジションについて、 内定のご案内を差し上げましたが、 残念ながら採用の方向性に変更が生じたため、 内定を取り消すことになりましたことをお知らせいたします。

当社の選考プロセスでは、候補者の適性と組織のニーズに基づいた判断を行っておりますが、 他の候補者の方がより適切にマッチする結果となりまし た。

ご応募いただいた熱意と貢献に感謝いたします。〇〇様の今後のご活躍を心よりお末筆ではありますが、 祈り申し上げます。

株式会社〇〇ィングス 代表取締役

同社は、内定の取り消しをめぐり「採用の方向性に変更が生じたため」と理由を明記しています。

さらに「他の候補者の方がより適切にマッチする結果となった」と、極めて不適切な表現を用いて内定の取り消しについて報告をしていました。

ネット上からは、

《入社する前にブラックな企業と分かってよかったですね。こういうことを平気でやる会社は別のことでも同様なことが起きます》

《人事がこのレベルの会社だったら、内定取り消しで良かったかもな》

《すげぇ会社だよな。 都合が悪くなったのでなかったことでヨロシク!って。 人の人生を預かっているという意識が全くない会社だ》

《すごいなこれ。企業が出す文としても下手すぎる》

などと、稚拙な文章に対するコメントが寄せられていました。

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内定の取り消しはできるの?違法性をチェック

そもそも内定とは、応募した企業と求職者(応募者)の間に正式な労働契約が成立した状態を指すもので、内定取り消しとは、労働契約の解約すなわち「解雇」に当たります。

応募者側から内定を受託しない場合には契約は成立をしていませんので、上記には該当しませんが、内定を受諾した以上は契約が成立をしており、妥当な理由がない限りは原則として企業側は内定の取り消しをすることができません。

すなわち、内定取り消しとは企業側の一方的な労働契約の解除(解雇)ということになるのです。

内定取り消しが認められる場合

妥当な理由があれば、内定の取り消しが認められるケースもあります。

  1. 応募書類(履歴書等)に虚偽の内容が記載されている場合
  2. 応募者の病気やケガによって就労が不可能となった場合
  3. 応募者が学校を卒業できない、または資格を取得できなかった場合
  4. 応募者の犯罪や不適切な言動が見受けられた場合

まず、大前提として応募者側が送った書類に虚偽の内容が記載されていた場合には、内定は取り消しとなります。

客観的に見て、社会通念上、内定を取り消すとして然るべきと判断される重大な虚偽情報であれば、即時ではなくとも内定を取り消すことは可能です。

応募者がやむなく、病気や怪我を負ってしまい、就労が不可となった場合にも内定の取り消しはできますし、入社日までに学校を卒業できなかったもしくは必要な資格(医師免許や保育士免許等)が取得できなかった場合にも、内定の取り消しは可能です。

4に関してですが、過去に刑事事件を引き起こしていたり、SNS上でバイトテロや客側による迷惑行為などを行っていた場合にも、企業側は内定を取り消しができます。

一方で、企業側の都合にて内定取り消しが認められる場合ですが、大災害の発生や経済情勢の悪化等で、雇用できなくなったと際に内定の取り消しが認められます。

例えば、東日本大震災の発生やリーマンショック、コロナ禍による経営不振などが理由で内定取り消しとなったケースは多々あります。

しかしながら、今回のTwitterの事例で「株式会社〇〇ィングス」は「他の候補者の方がより適切にマッチする結果となった」上記の取り消し事例には当てはまらない理由で内定の取り消しをしておりますので、違法というとに。

なお、投稿者の女性は求人サイト「マイナビ転職」にも連絡をしており、弁護士にも相談済みだということです。

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内定取り消しの「株式会社ィングス」とはどこ?

では、内定を取り消した「株式会社〇〇ィングス」とはどこだったのでしょうか。

投稿者の女性はTwitterにて下記のような条件であることを明示しています。

  • 事務職で年収は360万
  • 希望すれば、プログラミング言語の学習や研修も可能

伏字の関係から、文字数を推測すると「〇〇ホールディングス」という可能性が浮上し、〇〇には3〜4文字の語句が入ると予想されます。

マイナビ転職に掲載されている会社を検索したところ、前株で「〇〇ホールディングス」という会社名かつ年収とプログラミング言語の研修などの条件を加味すると、複数社ヒットしました。

具体的な社名は伏せますが、もし仮に内定取り消しの会社が「マイナビ転職」に掲載され続けているのであれば、一刻も早く掲載の削除をした方がよさそうです。

内定の取り消しは気の毒ではありますが、良い社会勉強になったもしくはヤバい会社に入らなくてよかったとポジティブに捉え、さらなる転職活動に励んでほしいものです。

(文:服部慎一)

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