文:有馬翔平

フジ『めざまし8』、谷原章介らによる熱海土石流被災者への『非情インタビュー』に抗議殺到

フジテレビ

画像:時事通信フォト

今月3日、静岡・熱海で発生した大規模な土石流。

100棟を超える家屋が被害に遭い現在もなお行く不明者の捜索は行われていることを、5日の「めざまし8」(フジテレビ系)が現場と中継を結んで伝えました。

すると一人の男性に取材した様子が、視聴者の反発を招くことに。

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『めざまし8』、熱海土石流被災者がインタビューに応じる

5日、一昨日静岡・熱海で発生した大規模な土石流について、現地と中継を結んで状況を伝えた「めざまし8」(フジテレビ系)。

その放送中、土石流に巻き込まれて親戚が行方不明という男性とのインタビュー映像を放送しました。

一昨日午前、熱海市の北部に位置する伊豆山地区で発生した土石流。

直前まで降り続いた雨の影響もあり、轟音とともに流れ出した土石流は家屋を巻き込み2㎞先の相模湾まで流出しました。

複数の行方不明者がいる中、同番組のインタビューに応じる一人の男性が。

いとこがいた家屋が土砂によって押し流されてしまったという男性。

土石流発生から48時間が経過した今でも、いとこの所在はわからないことに「本当に一日、一時間でも早く見つかるように願ってます」、「できれば私も一緒になって探しにいきたいです」と時折声を詰まらせながら同番組の質問に回答しました。

そして「こんなのは生まれて初めて」と未曾有の土石流被害に言葉を失いながら、現場で行方不明者の捜索にあたる自衛隊、警察官などに向けて「みなさんにはご迷惑をおかけしますが、一時間でもいとこが見つかるように早く、お願いいたします」と頭を下げたのでした。

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「人の心はないのか?」非情なインタビューに反発多数

土石流に巻き込まれ親戚が行方不明という男性の、インタビューを伝えた5日の「めざまし8」。

頭を下げる男性に「迷惑だなんておっしゃらないでください」と、取材していた永島優美アナウンサーは声をかけましたが、番組を観ていた多くの視聴者はこのインタビューに疑問を抱いたよう。

特に、スタジオからMC谷原章介さんが男性に質問したシーンでは多数の反発を招く事態に。

インタビュー中、谷原さんは声を詰まらせる男性に対し、「自宅の中にいとこの方がいらっしゃったのは間違いない情報なんでしょうか?」、「それ以降、一切連絡が取れないということですね?」と立て続けに質問。

その質問に男性は「一緒にいた妹が5分くらい前に出てて上から見てたそうです。それで電話かけたら『ギャー』って声が聞こえたそうです。それでそのままのようです」と、土石流発生時の状況を鮮明に伝えました。

しかし、当時の状況を思い起こさせるような質問に、

「このインタビューって意味あるの?こんな被害者の傷口だけ広げるようなことして何が面白いの?マジで不愉快」

「男性に色々聞いているけど1つ言わせてくれ。人の心とかないんか?」

「『めざまし8』鬼畜すぎるだろ。被災者なんだからそっとしてあげればいいのに」

「谷原章介って第二の恵俊彰なのかな?」

「なんか取材のやり方がミヤネ屋の宮根に見えてきた…いろいろとひどいぞ」

などと厳しい声が相次いだのです。

発生から2日経過し、行方不明者が80人以上いることが確認された熱海の土石流被害。

今なお安堵できない状況にある被災者にインタビューを敢行したこと自体、疑問に思う視聴者は少なくなかったようです。

(文:有馬翔平)