画像:時事
新型コロナウィルスの国内新規感染者が急増している現在。
その中で政府の分科会が積極的な検査戦略を打ち出したことを特集した10日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、検索戦略に難色示した北村義浩氏と玉川徹氏が対立する事態が発生しました。
すると、羽鳥慎一アナウンサーが玉川氏の意見を遮断することに。
玉川徹、北村義浩の新型コロナ検査軽視にかみつく
10日、政府の分科会が提唱した新型コロナウィルスの積極的検査戦略を取り上げた「羽鳥慎一アナウンサー」(テレビ朝日系)。
その放送中、日本医科大学特任教授の北村義浩氏とコメンテーターの玉川徹氏が衝突するシーンが発生しました。
先週、尾身茂分科会会長が提唱した検査戦略に国内の感染率の観点から「医療的に意味があると私は思っておりません」、「医療、感染症の立場から介入する必要はない」と難色を示した北村氏。
すると、以前からPCR検査の拡大を訴え続けてきた玉川氏が反発。
世田谷区の大規模PCR検査結果等を引用し、北村氏へ詰め寄りましたが「このくらいの罹患率、感染の様子であれば出張に行こうという人が検査した場合、確率の問題としてほぼみなさんが陰性になるということです」と、北村氏は持論を展開しました。
しかし、「無症状者がほとんど陰性になるっていうエビデンスはどこからきているんですか?」と玉川氏がさらに追及。
北村氏も都内の感染率から「辻褄が合わない」と無症状の感染者が増加していることを否定し、議論は平行線をたどることに。
羽鳥慎一、玉川徹に『待った』も視聴者「ガッカリした」
玉川徹氏と北村義浩氏の意見が衝突しあった10日の「モーニングショー」。
収集がつかなくなった事態に、番組MCの羽鳥慎一アナウンサーが「玉川さん、1回次行っていいですか?これ、玉川さん納得させるのには時間がかかるので」と、玉川氏へ「待った」をかけ鎮静化を図りました。
しかし、「いや、これは僕が納得すればいいだけの話なんですか?」と最後まで納得のいかない様子だった玉川氏をシャットアウトしたことに、視聴者からクレームが。
「今日の羽鳥さんにはガッカリした。以前より北村義浩氏の言動がおかしいことをスルーしなかった玉川さんに対し、めんどくさい変わり者の様に扱った」
「進行しなければならないのはわかるけれど、世田谷区の調査結果を知らないで発言していた北村氏の話に、???と納得できないのは見ていた方なんだけどね」
「羽鳥さん、あの締め方はないわ。どうみても北村さんはしどろもどろで、玉川さんが政府の矛盾をついていた。玉川さんの言ってることがまっとうだった。個人のこだわりではない!!」
などと、羽鳥アナへ苦言が相次いだのでした。
専門家から検査戦略の不要論が飛び出したこの日の放送。
ただ、抽象的なエビデンスに多くの視聴者も首を傾げたようです。
(文:有馬翔平)