画像:時事通信フォト
12日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)。
番組内でのある表現がアイヌ民族の方々に対する差別発言だとされ、大炎上しています。
どのような表現があったのでしょうか?
あるお笑い芸人の“なぞかけ”が大炎上?
12日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)。
2006年からスタートし、今や朝の情報番組の顔として絶大な認知を誇っている同番組。
最近ではMCを務めるお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次さんが所属する吉本興業とのエージェント契約が終了となり、番組内でその胸中を語ったことや、
同じく2017年からMCを務める水卜麻美アナウンサー、2016年からサブMCを担当してきたお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜さんの両名が3月いっぱいでの卒業を発表したことなどでも何かと話題となっています。
そんな話題の絶えない「スッキリ」ですが、今回は違った形で大きな“話題”を生む結果となりました。
問題となったのは、定額制動画配信サービス『Hulu』の番組を紹介するコーナーでの一幕。
アイヌ民族の女性についてのドキュメンタリー番組『Future is MINE -アイヌ、私の声-』を紹介した後、お笑い芸人の脳みそ夫さんが登場し、
「この作品と掛けまして、動物を見つけた時と解く。その心は、あ、犬」といった内容の謎かけを披露したのです。
この内容に対し、放送直後からSNS上などで「ありえない」などのバッシングの声が大量に寄せられました。
実はアイヌ民族の人々の間では、民族名からもじった「犬」という言葉にかけて侮蔑することは、昔から続いてきた立派な差別用語。
脳みそ夫さんの発言自体ももちろんですが、こうした背景などをしっかりと理解しないまま放送に至った日本テレビ側も同じく怒りの矛先となったのでした。
これら一連の“炎上騒動”はSNS上だけに留まらず、各局のニュースなどでも大々的に報道される結果に。
これを受け、日本テレビは公式サイトで【日本テレビからのお詫び】として
「3月12日(金)放送の「スッキリ」の中で、アイヌ民族の女性をテーマにしたドキュメンタリー作品を紹介しました。それを受けての放送内容においてアイヌの方たちを傷つける不適切な表現がありました。日本テレビではアイヌの皆様、ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げるとともに、今後再発防止に努めてまいります。」と、謝罪文を掲載。
国際映画祭でも注目されている素晴らしい映画の紹介のはずが、事態は思いもよらない方向へと進んだのでした。
視聴者からはリアルタイムでクレームの嵐
この“差別発言”騒動に対し、ネットでは実際に、
≪俺も見ててそれはマズいだろとは思った。≫
≪番組を作るまでに色んな人が関わっていて、誰もこれに対し問題意識を持たなかった。それはおかしいでしょう。悪気がなかったとかでは済まされないよ。≫
≪情報番組がおもしろおかしく蔑視しちゃいかんわな≫
≪スッキリは本当に許せない。怒りで泣いてる。≫
≪21世紀にもなって公共の電波でアイヌを「あ、犬」と侮辱することが公然と行われるなど、驚きと怒りで震える。恥知らずどもめ。≫
≪非道い差別発言。謝罪しろ。≫
≪本当に本当に許されないことです。朝から怒りで震える。≫
≪歴史を知らないのか、知らなくても当事者がそれを見てどう思うか全然考えてないのか、久々にドキッとしてしまった…≫
≪差別は無知から生まれるを体現してる≫
≪馬鹿なの?スタッフ馬鹿でしょ?「あ、犬」は戦後も普通に使われてた差別用語です。もっと勉強して。≫
と、放送中のリアルタイムにも怒りや呆れの声が大量に寄せられていました。
インターネットが普及し、国民全員があらゆる物事に対するコンプライアンスや倫理観・モラルを考え、討論しあえる今の時代。
こういった決定的なミスが番組に対する印象にもなるため、今後の番組存続自体も危うくなってくるのかもしれませんね。
(文:Quick Timez編集部)