画像:時事通信フォト
3月1日に放送された「NEWS23」(TBS系列)。
番組放送中、東京・国立市で起きた「マンションから妻の自殺を装い殺害」事件について放送中、ご遺体が映り込む事故が発生しました。
番組を見ていた視聴者からは、突然の出来事に絶句した書き込みが寄せられました。
一体、どのような放送内容だったのでしょうか。
「NEWS23」、放送事故?殺人事件報道映像に遺体が映り込みネット騒然
3月1日に放送された「NEWS23」(TBS系列)での放送事故が話題となっています。
番組冒頭で、東京・国立市で起きた「マンションから妻の自殺を装い殺害」事件について放送中、階下に落ちたと見られる遺体が映し出されました。
あまりにも唐突に出てきたショッキングな映像に、視聴者らは
《普通にご遺体映ってたけど…夫と見てて二人して絶句した。》
《遺体が…映ってた》
《普通にNEWSでご遺体が映る放送事故があってびっくりした。あんまりツイートされてないけど、見たのは私だけではなかった》
《放送事故!遺体が写ってた!》
《グレーの服着た遺体が写ってた⁉》
など、突然の衝撃的な映像に絶句した視聴者からの書き込みが寄せられました。
ご遺体の放送は自主規制にとどまる
今回の事件ですが、夫が犯人である事を悟られないため、妻を投げ落とした後に警察へ妻の自殺を疑う電話をしています。
しかし、防犯カメラには落下する直前の妻の後ろに人影が見えている事などから、警察は事故ではなく事件として捜査。
今回の映像も人形を使った現場検証として、警察が落とした人形を撮影した視聴者から提供された画像でした。
画面左上に「人形を使った現場検証」とのテロップが出ていましたが、グレーの部屋着を着てうつぶせに倒れている様は、人形ではなくさながら本物の人間に見え、ご遺体と言われてしまうと信じてしまいかねない映像です。
マスメディアはよくも悪くも、視聴者が「見たくない」と思っていても見せてしまうという性質を持っています。
昨今の状況を鑑みて、マスメディアが故人や遺族のプライバシーを踏みにじってまで遺体の映像を流す必要はありません。
基本的に、日本のテレビ局は事件・事故・災害いずれの場合でも日本人のご遺体であれば、たとえ一部でも放送することはなく「自主規制」の形がとられています。
それは、東日本大震災における報道のありかたをみても明らかでしょう。
明確な理由や線引きはありませんが、ご遺族への配慮や視聴者及び広告主からのクレームなどを考慮するがゆえです。
どの事件をどこまで放送するかは、各報道局によってケースバイケースですが、今回は人形を使った現場検証という事で映像を使用した番組側。
事件の真相を追求し、犯人逮捕に至った警察の執念を伝えたかったのかもしれません。
(文:Quick Timez編集部)