画像:時事通信フォト
5日に放送された「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)。
この日、同番組では熊本地震で被災したラーメン屋についての特集が放送されました。
人と人の温かいつながりが確認できるエピソードに、視聴者を「泣ける」「感動した」と感動の渦に巻き込んだ内容とは一体どのようなものだったのでしょうか。
「仰天ニュース」全国のラーメン店が繋いだ奇跡のストーリーに視聴者が感動
5日に放送された「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)。
この日、同番組では「絶望を希望に変えたラーメン丼」と題して、熊本地震で被災したラーメン屋について心温まる特集が放送されました。
2016年4月に負傷者2800名、そして270名以上の犠牲者を出した熊本地震。
今回、登場したラーメン屋「ら〜めん陽向(ひなた)」がある熊本県嘉島町は、震度6弱と特に被害の多かった地域です。
震災当日、突き上げるようなただならぬ揺れがあり、店舗上にある自宅で休んでいたものの店に飛び出た店主の内田哲史さん。
店は営業中で従業員もお客さんもいましたが、食材や器材は散乱。
通常営業していた時と一瞬にして様変わりした店内に、内田さんは動揺を隠せません。
ライフラインの復旧が思うように進まず、店に戻れたのは1週間後だったと明かします。
2013年10月にオープンして2年以上毎日継ぎ足して作り上げてきたスープは、震災で駄目になったものの、オープン前に修行した先のラーメン店「いちげん。」(佐賀県佐賀市)の、内田健市さんが分けてくれる事になりました。
スープや麺の調達はなんとかなりそうだったものの、店には肝心のどんぶりがありません。
実は、震災で店内にあった200個のどんぶりは全て割れ、麺やスープが出来てもそれを提供するどんぶりがなく途方に暮れていた内田さん。
それを聞いた「いちげん。」の内田さんは、知り合いのラーメン店に1軒ずつ電話をして事情を説明し、1つでも2つでもいいから分けてもらえないかと打診をしたとの事で、救援物資としてスープを届けに来た際、なんと一緒にどんぶりも届けてくれたのです。
思わぬところからどんぶりが手に入り、震災からわずか2週間で再オープンにまでたどり着けた内田さん。
思わずもらい泣きしてしまいそうな逸話に、視聴者は
《ラーメン屋さんの繋がりは強いな。 皆んなラーメンが大好きなんだろうな。》
《この熊本のラーメン店の話本当に涙が止まらない》
《ラーメン屋さんたちの 優しさに感涙。500個も丼が集まるなんて すごいよ。》
《ラーメン屋さんでこんなドラマが起きてたんだねぇ》
《これはお客さんも嬉しいよね。全国のラーメン屋さんに助けられて食べられる温かいラーメン》
など、震災の影にあった知られざるラーメン屋復活の秘話に感動したという投稿が相次ぎました。
現在の「ら〜めん陽向」はどうなってる?
震災後、道ゆくたくさんの人々からラーメンを待ちわびる声をかけられたという内田さん。
失われた日常を取り戻すために奔走するも、思うようにいかず途方に暮れた事もあったと言います。
それでも、有名店や遠く東日本大震災で被害のあった面識のない東北のラーメン店からもどんぶりが届いたことで「勇気をもらえ、先輩たちに見守られている温かい気持ちになった」と語る内田さん。
その時に全国から届いた多くのラーメン店のどんぶりは、今では義援丼として大切に飾られているそうです。
番組を見た視聴者からは
《こんな時代だからこその助け合い!大切ですね^^》
《週末に行こうかな。》
《コロナが収まったらちょっと行ってくる!》
《食べてお返ししたい》
など、自分たちにも何か出来ることはないかと気遣う声で溢れていました。
身体だけでなく心まで温かくなる話でした。
(文:Quick Timez編集部)