画像:時事
新型コロナウィルス感染者のうち重症者を受け入れるための施設が昨日、大阪府で運用開始になったことを伝えた16日の「ひるおび!」(TBS系)。
その放送中、番組のコメンテーターであるタレント・デーモン閣下が大阪府の行動を称賛しました。
しかし、デーモン閣下のコメントに怒りをあらわにする視聴者の姿が。
「現実は違う」、「持ち上げないで」と批判が殺到した、デーモン閣下のコメントとはどのようなものだったのでしょうか。
デーモン閣下、大阪府知事を絶賛!医療スタッフの補充に「テキパキしてる」と賛辞を送る
16日、新型コロナウィルス感染者のうち重症者を受けれるための「コロナ重症センター」の運用を開始した大阪府の取り組みを紹介した「ひるおび!」(TBS系)で、番組コメンテーターであるタレント・デーモン閣下が大阪府の行動に賛辞を送りました。
本日、東京都が運用する「軽症者・中等者専用」施設に先駆けて運用が開始された大阪府の「コロナ重症センター」。
新型コロナウィルス専用の病棟を作ることで、コロナ治療に専念することができるようになり医療従事者の負担が軽減されることなると専門家も推測を立てています。
現段階で「コロナ重症センター」の稼働は30床あるうちの5床しか稼働をしていませんが、大阪府知事・吉村洋文氏が全国知事会のほか、自衛隊や県を超えた防災に取り組む関西広域連合に看護師の派遣を要請したところ、およそ120人のスタッフを確保することに成功、将来的に「30床は運用していける」と明言したのです。
医療スタッフの不足が全国で叫ばれる中、いち早く確保した吉村氏の行動力に番組MCの恵俊彰さんも「すごいね」と称賛。
そしてデーモン閣下も、「今までもそうだったけどテキパキしているイメージがあるよね」、「何か月前からこういうことを計画して今日に至っているわけだから印象はいい」と手放しで賛辞を送りました。
一方、弁護士・八代英輝氏は「有限のリソースを長期間使えるわけではない」と、医療スタッフが従事できる機関には限りがあると指摘、「短期間の勝負として一気に抑えていくことが必要」と訴えていました。
デーモン閣下、『テキパキ』発言に視聴者反発…「有能ではない」、「ばっかじゃねえの?」と悲鳴が上がる
大阪府が運用を開始した「コロナ重症センター」について、医療スタッフを確保した吉村洋文大阪府知事の行動力を称賛したデーモン閣下。
しかし、番組を観ていた視聴者からは反発が相次ぎました。
「テキパキやってるって…テキパキやってないから自衛隊まで要請することになったのでは?」
「今日の放送は本当にひどかった。デーモン閣下の『テキパキ』は絶対にない。吉村の『やってる感』に騙されてる」
「有能ではないから日本で一番医療がひっ迫しているわけで」
「どいつもこいつも吉村ヨイショして、バッカじゃねえの?」
などと、デーモン閣下の発言を否定するコメントが殺到しました。
「コロナ重症センター」が運用開始されたとはいえ、依然として大阪府の重症病床使用率は80%を超えています。
この数字を無視して「テキパキしている」と称賛を送るのは、まだ早いのではないでしょうか。
(文:有馬翔平)