画像:時事
中国で今話題を集めてるチベット民族の丁真さんを紹介した2日の「とくダネ!」(フジテレビ系)。
その放送中、番組MCの小倉智昭アナウンサーが丁さんに対してある「心配」を吐露したことに注目が。
「見直したわ」と視聴者のコメントが殺到した、小倉さんの発言とは一体?
小倉智昭、『忖度ナシ』の強烈な一言…チベット民族青年の人気に懸念示す「利用されないことを祈る」
2日、現在中国で爆発的人気を誇っているという丁真さんを取り上げた「とくダネ!」(フジテレビ系)で、番組MCの小倉智昭アナウンサーが口にしたコメントに注目を集めています。
先月11日、四川省の観光アピールのためにSNSに登場したチベット族の丁真さん。
すると、さわやかな見た目から瞬く間に反響が相次ぎ200万以上の「いいね」を獲得、丁真さんの姿をひと目見ようと観光客が殺到しているのだとか。
そしてこの人気にあやかろうと、中国国内の自治体が立ち上がり、雲南省、江西省、江南省などが観光大使として丁真さんを勧誘し始める事態に。
スタジオでも丁真さんが登場した観光アピール用の動画が紹介されると、「素朴な感じが素敵」、「カッコイイ」と賛辞の声が上がりましたが、小倉アナだけはどこか浮かない表情。
「この青年が中国政府に利用されないことを祈るね」
現在、国連で議論が交わされている中国政府の少数民族への圧力に絡めた小倉アナ、「チベット自治区って言うのは今、中国政府は冷たい対応を取っていますから」と、言い切ったのでした。
小倉智昭、チベット問題に踏み込んだ発言…視聴者から反響相次ぐ「見直した」
チベット民族の青年、丁真さんに心配する様子を見せた小倉智昭アナウンサー。
その少数民族問題に踏み込んだ発言に、番組を観ていた視聴者の目には好意的に映ったよう。
「小倉がチベット問題に触れている」
「言いにくいことを言える小倉さんが好き」
「小倉、見直したぞ!!」
「ほんと、中国政府に利用されないことを祈るわ」
「さすが小倉さん、言わなきゃいけないことはちゃんと言ってる」
などと、小倉アナの発言を称賛する声が相次ぎました。
今年10月、チベット族の他、ウイグル、南モンゴルなど弾圧を受けているとされる地域出身の人々によるデモが都内で行われました。
しかし、日本政府の少数民族問題に対する活動は現在のところ乏しく、菅政権になってからは「懸念を持って注視する」という対応に留まっています。
小倉アナの発言が鶴の一声となり、国内の少数民族問題への意識を変革するものとなればいいのですが。
(文:有馬翔平)