陸上・400mハードルの日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーターやタレント、指導者などとして幅広い活動をしている為末大さん。
そんな為末さんが自身のTwitter上で投稿した内容が、物議を醸しています。
炎上する騒ぎとなった、為末さんの投稿とはどのようなものだったのでしょうか?
為末大「出勤しちゃうんだ」 外出自粛要請の中、出勤する人を批判して炎上
7日、為末大さんが自身のTwitterを更新。
日本経済新聞の投稿を引用リツイートする形の投稿には、「出勤しちゃうんだ」という文言が。
出勤しちゃうんだ
朝の山手線、乗客35%減どまり 接触8割減に現状遠く :日本経済新聞 https://t.co/DpD4VG7nnq— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2020年4月7日
為末さんといえば、元陸上競技の選手で、400mハードルの日本記録保持者。
現在は、その経歴を活かして、指導者やスポーツコメンテーターなど、幅広い活躍をしていることで知られる人物。
そんな、為末さんがTwitterに「出勤しちゃうんだ」とコメントしたのは、日本経済新聞が取り上げた記事です。
日経新聞の投稿には、「朝の山手線、乗客35%減どまり 接触8割減に現状遠く」という見出しと共に、マスク姿の朝の通勤ラッシュの様子を写した写真が掲載されております。
記事自体は、濃厚接触などを控えるべく、日本政府は外出自粛要請やテレワークの推奨を行なっているにも関わらず、乗客が35%しか減っていないという内容です。
こうした日本の現状を見て、為末さんは「出勤しちゃうんだ」と皮肉交じりにツイートをした様ですが、ネット上からは
「皆生活のため出勤せざるを得ない。 出勤してる人々も疑問に思ってる。」
「補償がないから、生きるために出勤するしかない。国民を叩く前に政府を叩いてください」
「『出勤しちゃうんだ』っていう言い方が酷い。生きるためなのに」
「テレワークができる職種だけじゃないから」
「何も理解してませんね」
など、リプ欄は大荒れに。
医療現場や、物流業、小売業、公共インフラ事業など、生活に必須かつ、テレワークのできない職種の方もいるだけに、多くに批判が寄せられる形に。
自粛したくてもできない人がいたり、コロナの最前線で戦っている人に対して、あまりにも配慮が欠ける言い回しであることから、「何も理解していない」という批判が相次いだのでしょう。
「出勤しちゃうんだ」と、国民を叩く言い回しより、「出勤させゃうんだ」と政府側を批判する言い回しであれば、ここまで炎上することはなかったのかもしれません。
為末大、炎上は日常茶飯事?過去にも「日本語ラップ」をめぐり炎上
外出自粛要請の出る中、 出勤する人に対して「出勤しちゃうんだ」と批判的なコメントをして炎上した為末さん。
過去には、Twitter上で、「日本語ラップ「や「日本のヒッポホップ」に関する独自の見解を示し、炎上する騒ぎに。
悲しいかな、どんなに頑張っても日本で生まれ育った人がヒップホップをやるとどこか違和感がある。またアメリカ人が着物を着ても最後の最後は馴染みきれない。私達は幼少期の早い時期にしみ込んだ空気を否定できない。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) September 18, 2014
発言の真意は不明ですが、日本風のヒップホップを目指すべきという持論に「日本のヒップホップの現状をよく知らないで語るのは、恥をかくからやめときなさい」と、批判が殺到しました。
今や全世界に広がりを見せる、ヒップホップの文化ですが、もとを辿ればアメリカ・NYが発祥の文化です。
しかし、長年にわたり為末さんが戦ってきた、「陸上400mハードル」という競技は、イギリスが発祥とされており、為末さんの持論通りなら、イギリス人以外が陸上をするのには違和感があるはず。
外出自粛での出勤や、日本のヒップホップに対して思うところがあるのかもしれませんが、為末さんの影響力を考えると、SNSでの発言は、もう少し慎重になった方がよさそうです。
(文:服部慎一)