25日に放送された「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)。
同番組で、手汗をかいていることを、宮城県の方言で「手カッパ」と言うことが紹介されました。
しかし、これに宮城県民の視聴者から、「聞いたことがない」との意見が。
「手カッパ」は実際に使用されていないのでしょうか。
「踊る!さんま御殿!!」で紹介された「手カッパ」!宮城県民「聞いたことない…」
25日夜に放送された「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)。
この日、大阪、京都、兵庫、滋賀出身の女性タレントが招かれて、自分の出身の府県がどれだけ素晴らしいかを、語り合う内容が放送されました。
その放送中、一般の視聴者からの「地元のちょっと恥ずかしいところ」という投稿を紹介コーナーで、宮城県多賀城市出身の視聴者が、「手汗をかくことを『手カッパ』と言うところが恥ずかしい」という投稿が紹介されました。
これには、出演者も大笑い。
さらには、
「手カッパ!ウケる!」
「なんかかわいいな、手カッパ」
と、視聴者にも大ウケしている様子でした。
しかし、盛り上がる一方で首を傾げていたのは、当の宮城県民の視聴者。
「手カッパ……何?」
「聞いたことないけど、多賀城だけじゃないの?」
「間違った情報を流さないでほしい」
と、「手カッパ」という言葉はないという指摘に加えて、番組を批判するコメントも。
さらに多賀城市民も、「多賀城市に住んでるけど、聞いたことがない」と否定。
一体、「手カッパ」とはどこで使用されている言葉なのでしょうか。
「手カッパ」という方言は存在せず!「カッパ手」ならあるけれども…
「踊る!さんま御殿!!」で紹介された、宮城の方言だとされる「手カッパ」。
しかし、宮城県民の視聴者はおろか、多賀城市の市民すらも知らないようです。
では、「手カッパ」という言葉はどこで使用されているのでしょうか。
調査を行うと、まずそもそも「手カッパ」という言葉がありませんでした。
その代わり、「手カッパ」と読み方も、意味も似ている言葉を発見。
それが、「カッパ手」です。
「カッパ手」は北海道、しかもごく一部の地域で使用されている方言。
意味も、手汗をかきやすい人という意味で、「手カッパ」と酷似しています。
もしかしたら、投稿者のご両親が北海道出身で、「カッパ手」という言葉を使用していて、地元の言葉だと勘違いしてしまったのかもしれません。
「踊る!さんま御殿!!」のスタッフも、事前に事実確認をした方がするべきなのでしょう。
(文:有馬翔平)