22日に放送された「M-1グランプリ」(テレビ朝日系列)、惜しくも準優勝で終わってしまったお笑いコンビ・「かまいたち」。
「M-1グランプリ」の出場条件が”結成15年以内”と決まっており、2004年結成の「かまいたち」はそれを超えてしまうため来年の「M-1 グランプリ」には出場することができません。
雪辱を果たせなかった「かまいたち」。その「M-1グランプリ」にかける並々ならぬ想いはステージに出場する直前に流れる”出囃子”にも表れていたのではないかと話題になっています。
「かまいたち」、ラストイヤーでも雪辱果たせず
22日に放送された「M-1グランプリ」。結果は、初めて決勝の地を踏んだ勢いそのままできた”ミルクボーイ”が優勝を飾りました。
結成14年を迎え、来年は出場ができない”ラストイヤー”の「かまいたち」は最終ラウンドに進出するも、”ミルクボーイ”の勢いの前では伸びず、準優勝で「M-1グランプリ」の幕を降ろしました。
本命の1組として期待されていた「かまいたち」。
順調に点数を重ねていただけにダークホースの出現は予想外だったようで、インターネットやSNSでは「かまいたち」の準優勝を残念がる声も少なくはありません。
”「かまいたち」、面白かったのにな”、”ラストイヤーだと思うと泣ける”、”腹抱えて笑った”。
「かまいたち」を擁護する声も多くありますが、それ以上に”ミルクボーイ”の勢いがあったとファンは冷静に分析しています。
「かまいたち」が出囃子に込めた想いとは?
「M-1グランプリ」は残念ながら準優勝どまりだった「かまいたち」。
2017年にキングオブコントで優勝して以降、「M-1グランプリ」の頂点に立って2冠を制する、と目標がありました。
そのたぎる想いはキングオブコントよりも前、結成した頃から抱いていたのではないかと現在ファンの間で囁かれています。
そう言われる所以が”出囃子”です。
出囃子とは、芸人が舞台に上がる前にかける音楽のことで、登場曲にあたります。
「かまいたち」はこの出囃子にロックバンド・RADWIMPSの「イーディーピー~飛んで火に入る夏の君~」を選曲していました。
同曲の歌詞を見ると「揺れる意志は友と共に」、「さすれば少しは光ると思った」
など、まるで大舞台のてっぺんを目指すような内容が歌われています。
そして曲が発売されたのが2006年。干支が一回りする前から既に、「かまいたち」は「M-1グランプリ」という大舞台を視野に入れていたのではないか、とファンは見ているのでした。
一方で、「イーディーピー」は「かまいたち」のM-1準優勝を予言していたのではないか、という見方もされています。
以下が、イーディーピーの歌詞の一部です。
”揺れる意志は友と共に、さすれば少し光ると思った”
「揺れると意志は友と共に」、とは「M-1グランプリを相方と目指すこと」であり、「さすれば少し光ると思った」は準優勝を意味しているようです。
そして今回、伏線を回収してしまった「かまいたち」。ファンとしては少し光る、ではなくまぶしいくらいに光ってほしかったに違いありません。
「かまいたち」はRADWIMPS・野田洋次郎と仲が良い!
出囃子にRADWIMPSの「イーディーピー~飛んで火にいる夏の君~」を使用している「かまいたち」は、その縁からなのかRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎さんとプライベートの交流があります。
22日の「M-1グランプリ」放送終了後、「かまいたち」の山内健司さんをねぎらうようなツイートを野田さんはしていました。
— Yojiro Noda (@YojiNoda1) December 22, 2019
ほか2018年のM-1グランプリ終了後も、共にご飯に行っていました。
M-1 王者という悲願は達成できませんでしたが、王者を目指してきた間に「かまいたち」の2人はかけがえのないものを手に入れていました。
(文:J)