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12日に放送された「~禁断の嫉妬調査~ジェラシーなアイツ」(TBS系列)。
愛犬に高級肉をあげるというセレブが登場した所、番組本来の趣旨である「嫉妬を原動力として明日への活力にする」どころか、犬の健康に配慮しない姿勢に対して批判が殺到。
嫉妬ではなく単なる不評で終わってしまった同番組は、一体どのような放送内容だったのでしょうか。
『禁断の嫉妬調査』、愛犬にお金をかけすぎるセレブが不評
12日に放送された「~禁断の嫉妬調査~ジェラシーなアイツ」(TBS系列)。
親にブランド品を買ってもらえる姿など、嫉妬を感じるシーンをあえてとりあげることで明日への活力にしてもらおうという同番組。
視聴者のジェラシーがピークに達した番組終盤に、ペットにお金をかけすぎるセレブな愛犬家たちが登場しました。
美味しそうにお肉を口にする犬ですが、その犬が食べているお肉はなんと「プレミアムトマホーク」と呼ばれる高級牛フィレ肉。
こちらのお肉、参考価格は500gで約3万円と超がつくほど高級なお肉です。
スタジオにいる出演者は「これはジェラシー」と、ジェラシーを感じた時に押すボタンを全員が連打。
番組では、東京屈指のセレブが集まる街・広尾で開催されている「ペットを愛でるワンちゃん会」に潜入。
愛犬タマ子ちゃんにフォーカスしますが、犬の食事を作るのは六本木にあるレストランのオーナーシェフで、毎月犬用BBQを開催するなど月の食費にはなんと10万円かけているとか。
日本で買われている犬の食事の平均30倍以上(2年半以上分)の食費や、ワンちゃんに一番美味しい所を食べてもらって、余った部分を飼い主が食べるなど、同会メンバーも認める「ワンちゃんファースト」ぶり。
カメラにはブルジョワ過ぎる生活を送っているワンチャンが映し出され、スタジオからはどよめきの声が上がりますが、視聴者からは
《悪いことは言わないからもっと脂身の少ない食材にしといた方がいいかな。ヨーキーにそんなん食べさしたら膵炎とか心配。」
《ん〜愛犬家って言えるのかなぁ…金かけりゃいいってもんじゃないし》
《セレブな愛犬家の犬への偏食と健康の労らなさがスゴい。自分のエゴで見栄がイチバーン》
など、犬を愛するが故に犬の事を想った投稿が相次ぎ、高級肉をあげればいいと勘違いしているセレブへ疑問を呈する書き込みが相次ぎました。
愛犬家は命の責任も理解する事が大事
人間の「一番の友達」とも呼ばれる犬ですが、最新のDNA研究によると人類が初めて家畜化した動物が犬だった事が確認されるなど、犬のおかげで安全で豊かな日々を送ってきた事が判明しています。
もちろん、現代においても犬と人間の絆の強さは健在。
犬と人間が見つめ合う事でも幸せホルモンのオキシトシンが分泌される事が分かっており、犬を飼っている方にとって、犬はもはや「ペット」ではなく「家族」そのものです。
そんな愛する犬のために何でも叶えてあげたいと考えるのは当然の事かもしれませんが、行き過ぎた愛情表現は時に犬を苦しめる結果にも。
本当の愛情とは、犬が年老いて歩けなくなっても見放す事なく最期まで一緒に過ごすという事です。
今回、同番組に登場した犬種は全て可愛がる事を目的として作り出された愛玩犬。
可愛がるためだからといって運動やしつけが不要なわけではなく、社会性を身に着け適度な散歩などの運動で落ち着きのある犬に育てるためのしつけはとても重要なもの。
病気や怪我に注意するのはもちろんですが、その命を預かっているという重大な責任を負っている事を自覚し、健康的に過ごすための食生活は決して無視できるものではありません。
脂っこいものだけを摂取し続けていると、人間でもどうなるかは自明の理。
年老いても元気で健康に愛情をかけあう姿は、何事にも代え難い財産です。
犬とのコミュニケーションで、本当にその食生活を望んでいるのかを見極めるのも愛犬家としては必要な事でしょう。
(文:Quick Timez編集部)