画像:時事通信フォト
新型コロナウィルスの新規感染者が拡大する中、いまだに予断を許さない状況が続いている医療現場の様子を伝えた14日の「とくダネ!」(フジテレビ系)。
その放送中、昨日会見を開いた日本医師会会長・中川俊男氏の発言に番組コメンテーターである社会学者・古市憲寿さんがクレームを突き付ける場面がありました。
古市さんのコメントに視聴者は絶賛。
「負けるな」、「頑張れ」などと視聴者の支持する声が相次いぐこととなった、古市さんのコメントとは一体どのようなものだったのでしょうか。
古市憲寿、『戦争』を持ち出した日本医師会の会見にイライラ
14日、新型コロナウィルス新規感染者が増加する中、いまだ予断を許さない医療現場の最前線を伝えた「とくダネ!」(フジテレビ系)で、番組コメンテーターの社会学者・古市憲寿さんが、昨夜会見を開いた日本医師会会長・中川俊男氏の発言に反論するシーンがありました。
昨年から新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、適切な医療が受けられなくなる「医療崩壊」への警鐘を鳴らし続けてきた日本医師会。
一向に感染者が収まらない状況で昨日、日本医師会会長・中川俊男氏は会見を開き、「全国的に医療崩壊は進んでいます」と医療現場の最前線が圧迫されていることを伝えます。
さらに、このままの状況が進むと「医療崩壊ではなく、医療壊滅の恐れがある」といずれの医療も受けられなくなる最悪の事態にも言及したのです。
そして、「人は人生に一度、戦争を体験すると言われている」、「まさに戦争を有事と置き換えれば、今がその時です」と現状は戦時中に等しいと表現し、「何が何でも感染者を減らさなければなりません」と、「新型コロナウィルス感染症に慣れないでください」と強く訴えました。
しかし中川氏の会見に疑問を抱いた様子の古市さん。
「日本医師会は開業医の方が執行部に多い会だと思うんですけど、たとえばコロナの医療に開業医の方が協力するということは起こっているんですか?」と、スタジオに出演していた昭和大学教授・二木芳人氏に質問をぶつけました。
この古市さんの質問に二木氏は、「もちろん皆さま、それぞれの医院で外来を支えてくださっているという事実はあります。検査なんかも積極的にやってくださるところもありますが、開業医の先生方が病院まで出かけてというのはご自身の医院も閉めなくてはならないし、そういうところでコロナを診るためにはスキルも必要になりますので急には対応できない」と回答。
しかし、古市さんは納得ができなかったようで「わかるんですけど、日本医師会の会長として『戦争と同じ状態だ』とおっしゃっていて、確かに戦争中は医療も国家の統制下におかれて戦争に協力されたわけですよね。仮にもしも戦争に例えるのだったら医療の方もできること全てやってますかというと、特に開業医の方、できていないことがあると思うんですよね」と反論したのです。
さらに、古市さんの不満は収まらず、「そのチグハグが自分たちはやらない、自分たちはコロナの対応はしたくないけれども『国民頑張ってね』というのがいつもアンフェアに感じてしまう」と日頃抱えていた日本医師会への不信感を吐露したのでした。
古市憲寿の意見に視聴者「もっと言いなさい」
日本医師会会長・中川俊男氏の会見に、「アンフェアに感じる」と不満を爆発させた古市憲寿さん。
その発言に番組を観ていた視聴者からは拍手喝采が上がりました。
「さすが!今日だけは古市に共感する」
「古市に一票。日本医師会は自分たちのことばかり考えているのが透けて見える」
「戦争を持ち出すのもおかしな話。もっと言いなさい」
「古市が一番まともで笑うしかないwww」
「ツッコミ頑張って!中川会長はじめ日本医師会は自分たちが何をするって言うのがない」
などと、古市さんの支持するコメントが殺到しました。
情報番組では政府批判に利用されがちである日本医師会の会見。
しかしその実、視聴者の多くは古市さん同様に行動と発言にズレがある日本医師会に不信感を抱いているようです。
(文:有馬翔平)