28日、日テレ系地方局である日本海テレビジョン放送の経営戦略局長が日本テレビ系列で放送している「24時間テレビ」のチャリティー募金を着服していたことが明らかとなりました。
「寄付金の着服」という善意を踏みにじる行為は物議をかもしており、ここでは張本人のプロフィールや犯行の手口をまとめました。
「24時間テレビ」寄付金など着服した日本海テレビの幹部を懲戒解雇!事件の背景とは?
28日、日テレ系地方局である日本海テレビジョン放送の経営戦略局長が日本テレビ系列で放送している「24時間テレビ」のチャリティー募金を着服していたことが明らかとなりました。
着服していたのは同株式会社(本社:鳥取県鳥取市)の経営戦略局長だった田村昌宏氏で、同社は27日付で元局長を懲戒解雇処分とし、28日に鳥取県警鳥取署に被害を届け出したと発表。
着服金額は総額で1,118万円以上にのぼる大金で、2014年から2023年と長期にかけ日本テレビ系列で放送している「24時間テレビ」のチャリティー募金や会社の売上金を着服し続けていたようです。
着服が明らかとなったきっかけは、税務調査で着服が発覚することを恐れ11月初旬に本人からの申告だったとのこと。
寄付金横領の田村昌宏のプロフィール
氏名:田村昌宏
生年月日:1969年〜1970年(2023年11月28日現在で53歳)
前職:日本海テレビジョン放送株式会社 経営戦略局長
出身地:不明
最終学歴:不明
田村氏に関しては、放送局勤務とはいえ表に出ない職種のため、顔の分かる画像やSNSは見つけることができませんでした。
同名のアカウントについては20件以上ヒットしましたが、いずれも本人と結びつくような確証が持てるアカウントではありませんでした。
1994年に日本海テレビジョンに入局した経歴を鑑みると、当時24〜25歳であることから、少なくとも浪人や留年で大学を卒業していて、もしかすると大学院卒という可能性も。
田村氏は経理部、東京支社、そして本社営業推進部とキャリア形成をしています。
その後、2014年4月に経理部次長を経て2017年4月に経理部長へ昇格。
この頃から寄付金や会社の売上金を着服しだしています。
田村昌宏の横領・着服の犯行手口
「経理部」という自身の役職・肩書を盾に、長年、私腹を肥やしてきた田村氏。
横領に手を染めた動機は、「親族のために金を用立てる必要があった」、「会社に着服しても発覚しにくい入金があり思いついた」と語っているようです。
しかし、日本海テレビジョン側は飲食代やスロットなどの遊興費に使用したとの見解を示し、田村氏の金遣いの荒さをよく把握していたのかもしれません。
会社の売上金のほか、『24時間テレビ』内で募った募金については、募金終了後、金融機関へ運ぶまでの間に会社内に保管していた際に、周囲の目を盗み紙幣や貨幣の「一部」を持ち出し、自身の口座に入金していたとか。
全額を懐に入れていないところから、巧妙かつ用意周到に考えられた着服だったことが伺えます。
着服したお金はどうなる!?来年の『24時間テレビ』は?
着服した金額については、現在のところ448万4,200円が返還され、残金についても今後弁済していくと話しているようですが、残金669万円もの大金を今後どのように返済していくのか、どのくらいの期間を要するのかは発表されていません。
もちろん、着服された寄付金全額は「同社が責任を持って24時間テレビチャリティ委員会にお届けす」る述べていますが、一度失った信頼の回復は絶望的。
善意で集まった寄付金が、社会の役に立つどころか着服されていたという事実に報道を知った人々からは
《寄付したくなくなる》
《24時間テレビ、今年で打ち切りじゃない?》
《テレビ局の信頼落ちら》
など、不信感を募らせた声がずらり。
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