文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果が発表されました。
なんと暴力件数は過去最多の9万件超えで、20年前に比べて2・8倍とのことです。
この結果を受け、ネットでは生徒を心配する声とともに、あの人気アマチュア格闘技大会が原因なのではないか!?という意見もありました。
小中高校生の暴力行為、過去最多の9万5千件に
学校現場のさまざまな課題を把握するため、文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果が判明しました。
〇暴力行為
国公私立の小中高生による暴力行為は計9万5426件。
前年度から24・8%増えて過去最多、近年は増加幅が大きく、20年前の2・8倍となりました。
内訳は、小学校6万1455件(1000人当たり9・9件)、中学校2万9699件(同9・2件)、高校4272件(同1・3件)。
1000人当たりの発生件数は21年度に初めて小学校が中学校を上回りましたが、今回も同様でした。
都道府県別で1000人当たりの小中高生の暴力行為の発生件数が最多だったのは新潟県(18・1件)で、青森県(17・0件)、鳥取県(14・9件)と続きました。
〇暴力行為・内容の内訳
生徒間暴力が6万9580件、器物損壊が1万2695件、対教師暴力が1万1973件、対人暴力が1178件。
加害児童生徒数は小学生が4万5539人、中学生が2万7916人、高校生が4954人。
学年別では、中学1年生が1万3028人で最多。
2番目が中学2年生の9472人、3番目は小学5年生の8292人でした。
〇不登校
小中学生は過去最多の約29万9千人で、前年度比22・1%の大幅増となりました。
うち学校内外の専門機関に相談していない児童生徒も過去最多の約11万4千人。
〇いじめ
小中高などで約68万2千件が認知され、被害が深刻な「重大事態」は923件。
今回の結果を受け、文科省はこども家庭庁と連携して、不登校といじめ対策の「緊急加速化プラン」を策定。
一部は今年度中から実行に移す模様です。
「児童生徒の問題行動・不登校調査」の結果を受けて、ネットの声は…?
小中高生の暴力行為が増えていることに対し、危機感を感じる声が多く見られました。
その中には、”モンスターペアレンツ”という言葉があるように、親によっては先生の対応に敏感になっており、先生も下手に口出しをできない点から、
《理不尽さがないのも原因な気もするんだよなぁ、今教師マジ怒れないし》
《そりゃそうでしょ、何やっても怒られない、注意されないことがわかっている子どもが多いからね。怒らない子育てとかの弊害だったりするかもね》
《先生がゲンコツできない弊害は絶対あるよなぁって思ってしまうわ》
《先生なんもできませんから…手出せませんからね。子ども調子のるよね》
《ダメだって叱れる大人が減ったのも要因だと思う》
《先生に竹刀持たせれば解決》
《すぐにパワハラとか言って教師が怒れない状況を作ったからやろ》
という声も。
さらには、
《ブレイキングダウンしか考えられねぇwwwww》
《ブレイキングダウンやろなぁ。たしかに面白いけど誰でも見れるコンテンツが良くない》
と、アマチュア選手同士が”1分1ラウンド”の超短期決戦をする大会「ブレイキングダウン」に注目した意見もありました。
「ブレイキングダウン」は、YoutubeLIVEやAbemaのペイパービューでの配信で簡単に見ることができます。
そのため、ご両親が好きでお子さんも一緒に観戦していたら、闘っている姿がかっこよく見えてしまうかもしれませんね…。
今回の結果の原因はいろいろなことが考えられますが、今後この数字を超えないよう文科省にはきちんと対策をしていただきたいと思います。
(文:Quick Timez 編集部)