7日に創業者である故・ジャニー喜多川前社長の性加害問題への謝罪会見を主とした記者会見を行ったジャニーズ事務所。
代表取締役社長を引責辞任した藤島ジュリー恵子氏がタレントに対する胸に秘めていた思いや一族経営だった叔父のジャニー氏を長年支え続けた母の藤島メリー泰子名誉会長らとの関係について言及。
気軽に話せる母娘関係でないことを明かす一方で、ファンへの深い感謝やタレントの弛まぬ努力を涙ながらに語り、同情の声が寄せられています。
ジャニーズ事務所記者会見「普通の母娘関係とは違う」「誤解してほしくない」藤島ジュリー恵子氏に同情票集まる「あの言葉と涙は本物」
7日に創業者である故・ジャニー喜多川前社長の性加害問題への謝罪会見を主とした記者会見を行ったジャニーズ事務所。
同事務所の性加害問題について謝罪会見は緊迫した空気の中、実に4時間超という長丁場となりました。
出席した代表取締役社長を引責辞任した藤島ジュリー恵子氏は、黒いスーツに冒頭では眼鏡をかけ(後に外す)地味な出で立ちですが、会見では性加害問題への事務所内での共通認識や事務所の新体制について厳しい質問や指摘が続く内容に。
ジュリー前社長は「外部専門家による再発防止特別チーム」が故・ジャニー喜多川前社長の性加害を認定した報告書に目を通した上で、実母で同事務所名誉会長である藤島メリー泰子氏がジャニー氏を長年にわたり一心同体で会社を運営してきたことや「ジャニーをメリーが守りすぎた」について「すごくショックを受けている」とその心境を明かしました。
さらに、叔父の性加害問題について実母のメリー氏と話したことはなかっただけではなく「普通の母娘関係とは違い、私とメリーがざっくばらんに話すことはなかった」
と、複雑な母子関係を吐露。
会見が続く中で、ファンに対しての思いを聞かれ、ジュリー氏は「変わらずに応援してくださっているファンの皆さまには本当に、感謝しかありません」と涙ぐむ場面も見られました。
しかし、タレントへの思いを聞かれ性加害行動によりスターになったことをキッパリと否定し「1人ひとりのタレントが本当に努力して地位を勝ち取っています。そこだけは本当に失望してほしくないし、誤解してほしくないし、安心して応援してやっていただいきたい」と、所属タレントの血の滲む努力をそばで見てきた故に熱い思いを吐露。
潤んでいた目からは大粒の涙をこぼしました。
親族経営の会社を継ぎ、前経営陣が性加害に関わっていたことに対する社会的責任を問われるのは仕方なく「姪として責任を取りたい」と謝罪したものの、会見を見守っていた視聴者らには「姪」・「娘」としての戸惑いも痛いほど伝わったようで
《母親と叔父の尻拭いで地味にかわいそうなポジ》
《ジュリーさんのこと少し勘違いしてたのかも。今日の会見で少しだけ好きになった》
《会見の途中からジュリー氏に同情》
《あの言葉と涙は本物》
《ジュリーさんが現役タレントたちのことあんなに思っててくれたなんて》
《ジュリーさんがんばれ!》
など、応援の声に転じた書き込みが散見されました。
所属タレントを色眼鏡で見るのだけはご法度!できることは再始動するジャニーズを見守ることだけ
前代表として性加害問題を認め、謝罪し、被害にあった方々への補償を明言するだけでなく、所属タレントの努力を力強く訴えたジュリー氏。
ジュリー氏は同事務所の筆頭株主(100%保有)のため「補償について進めやすい」との考えから、引責辞任したものの被害者の補償、救済のため代表取締役として残留することを明らかにしました。
被害を訴える元タレントで「ジャニーズ性加害問題当事者の会」代表の平本淳也氏は、ジュリー 氏の責任の取り方を「辞めてどこかに行くよりははるかに良かった」と評価。
ネットにはジュリー氏の発言を受け、所属タレントたちが日の当たる場所で輝き続けられたことは、一重に本人たちの努力の賜物であり、それを性加害の問題と同列に考える書き込みに対しての疑問や投げかけられました。
もちろん、生き馬の目を抜くが如くの芸能界で努力は必要最低限のスキルであり、そのような中で性加害の被害にあったタレントがいたこと、そしてそこに触れてはならないというような重苦しい空気を感じつつも守れなかったという事実から目を逸らしてはなりません。
ジュリー氏は「補償がすみやかに進めば、代表取締役から降りるということは考えている」とも述べており、これまでの非を認め一定の責任を果たしたようにも思えます。
現時点ではジャニーズ事務所に残留という影響力が残る形になっていますが、補償を終えたら一線から退くだけでなく「(所属タレントの)心のケア以外の業務には一切関わらない」と公の場で発言したため、これ以上の追及は不要とし、今はジュリー氏の言葉を信じるしかありません。
被害者は守られるべき存在で、誹謗中傷などを受けていい立場にはありません。
不退転の覚悟で再スタートを誓ったジャニーズを見守ることこそが私たちにできることなのでしょう。
(文:Quick Timez編集部)