文:Quick Timez 編集部

ホラン千秋「持っている空気感が全然違った。絶対に勝てない」吉高由里子を目の当たりにし挫折を味わう

ホラン千秋
画像:時事通信フォト

 4日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ系列)に、タレントのホラン千秋さんが出演。約10年にわたる挫折人生を語りました。

 同番組では今、輝くゲストを迎え、そこに至るまでの道のりを深堀しながら本音を引き出して聞いていく内容です。5歳で芸能界入りしたホランさんが、歌、芝居と仕事を模索し今、同局のキャスターなどをこなす立ち位置に付くまで、様々な転機があったことを明かしました。

 アイルランド人の父と日本人の母の間に生まれ、5歳でキッズモデルとして芸能界入り。その後、ガールズダンスボーカルユニット、SPEEDに憧れ、歌手を目指したいと夢を抱き、サザンオールスターズらを抱える大手芸能プロのアミューズのオーディションを受けて合格。しかし、「今は歌より、芝居ができる若手を求められている」との事務所の読みと時代の流れから、女優業を目指し始めたそうです。

 ところが同世代に新垣結衣さん、戸田恵梨香さんといった主役級がいたこともあって、「オーディションを受けても受けても受からなかった」と振り返りました。さらに大きな衝撃を受けたのが、同じ事務所の吉高由里子さんとレッスンを共にしたときだったそうです。「うわ、すごい生き物だ。場の支配感、持っている空気感が全然違った。絶対に勝てない」と。

 そこから自分を抜本的に変えないと今の立ち位置から変わることができないと考え、演劇を学ぶために米国留学を決心し、オレゴン州の大学へ進学した経験が、今の土台を作ったと明かしました。

「暗黒時代はまだ続いたんですが、父の言葉から転機を得ました。『よく考えてごらん。留学生のお前にみんなそんなに期待していないよ』と言われ、変なプライドは捨てて何もないところから泥臭くやっていこうと考えるようになりました」。

 加えて、同級生と交流し日本について聞かれ、説明する中で「私、人に伝えることが大好きなんた」という気づきを得たそうです。

 帰国後、事務所のマネジャーに「芝居にこだわらず、タレント、パーソナリティなどのオーディションを受けさせてほしい」と伝え、受けてみると「ポン、ポンと続けざまに受かったんです。それまで(芝居のオーディションでは)100回とか受けて受からなかったのに」と明かしました。

 現在は「Nスタ」(TBSテレビ系列)のキャスターをはじめ多数のレギュラーを抱える多忙な毎日。MCの中居さんから、約10年に及ぶ挫折を振り返ると?と尋ねられ、「私には10年必要だったんだなと思います。その間にやったことすべてが必要だったと。求められる方向に身を委ねる、助言を1回でも聞いてみると道は開けるんだなと思います」とすっきりとした笑顔を見せていました。

(文:Quick Timez編集部)