文:服部慎一

大谷翔平、無職の杉谷拳士の存在を忘れる?杉谷の「僕のこと覚えていますか?」にまさかの回答

大谷翔平
画像:AFP=時事

22日、「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の決勝が行われ、日本代表がアメリカ代表に見事に勝利をし、優勝に輝きました。

ダルビッシュ有投手から大谷翔平選手へリリーフのバトンがつなげられたり、大谷選手のチームメイトであるアメリカ代表のマイク・トラウト選手と対決をするなど、ドラマチックな展開となった決勝。

試合が終わると記者会見が行われ、無職の杉谷拳士さんが栗山監督と大谷翔平選手に質問をするシーンがありました。

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「無職の杉谷拳士です」WBC優勝記者会見で栗山監督へ質問をぶつける

22日に行われた「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の決勝戦。

侍ジャパンの愛称で親しまれる日本代表が、アメリカ代表を3−2で下し、2009年の同大会以来、3大会ぶりとなる世界一に輝きました。

同日、WBC優勝記者会見を開いた侍ジャパン。

選手やコーチ陣、栗山英樹監督らが同席をする中、元日本ハムファイターズで栗山監督のもとプレーをした経験のある杉谷拳士さんが登場。

杉谷さんはマイクを握ると開口一番「お疲れ様です。無職の杉谷拳士です!」とひとボケ。

「今日のみなさまの感動の試合で会見場に紛れ込んでしまいました。申し訳ございません」と続けました。

加えて杉谷さんは「栗山監督と大谷選手に質問があります。まずは栗山監督から。今日の8回ダルビッシュ投手、9回大谷選手の登板になったと思うんですけど、栗山監督はシナリオを描いていたのでしょうか。またそのストーリーはいつから描いていたのか。お聞きしたいです!」と質問。

この質問にかつて杉谷さんを指導した栗山監督は「シナリオ?シナリオ?難しいこと聞くね」と困惑した様子。

「初心者なのですみません」と平謝りする杉谷さんに栗山監督は「シナリオということよりも、チームが勝つためにどうしたら良いかということをいつも考えているだけなんでね。ああいう形(8回ダルビッシュ、9回大谷の登板)になったのも、いろんな要因が重ねってというところもあるし、ただ理想としてこういう風になったらいいなというのはね、随分前から考えているんですけど…。答えになっていなくてすみません。以上です」と回答をしていました。

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大谷翔平、無職の杉谷拳士の存在を忘れる?

続いて杉谷さんは大谷翔平選手に質問。

「宮崎キャンプ、強化試合、1次ラウンド、準々決勝、準決勝、決勝と、私は常に侍ジャパンのそばで一緒に戦っていた気持ちです。ただ、まだひと言も大谷選手と喋れていません。果たして私のことを覚えていらっしゃいますでしょうか。」と大谷選手へ質問を投げかけると、会場からは大爆笑が巻き起こります。

これに大谷選手は「まぁ…。なんとなくは…、はい。」といなすように答え「これを機に覚えていただければありがたいです。」との追い討ちにも「はい。」と淡白な返答。

大谷選手らしい愛のあるイジリに「ありがとうございました。」と頭を下げ、質問は終了していました。

日本ハム時代には共にプレーした経験もある両者。

WBCの胴上げ投手となった大谷翔平選手と無職の杉谷拳士さんという構図で質問をする日が来るとは、夢にも思わなかったはずです。

(文:服部慎一)