文:Quick Timez 編集部

奈良美智「せめて僕が死んでからにして」自身が無償で描いた作品がオークションに出され傷心

トレンド
スポンサーリンク

(※画像はイメージです)

・21日に自身のTwitterを更新した、画家・彫刻家の奈良美智さん。

・10年以上前に無償で描き提供した飲食店の扉が、オークションに出品されていたとして嘆いています。

スポンサーリンク

奈良美智、傷心ツイート「せめて僕が死んでからにして」

21日に自身のTwitterを更新した画家・彫刻家として世界的に知られている奈良美智さん。

睨みつけるような少し悪意のある目の女の子をモチーフにした作品が有名な奈良さんは「人を信じて何回裏切られたか数えきれない〜〜〜」とツイート後、「売ったものがオークションに出てくるのは構わない。けれども無償で描いたものが売りに出されてるのを見るのは辛い。そもそもそれらは作品ではないし、お金に換えられないものとして残したものだ。せめて僕が死んでからにしてくれ」と嘆きました。

前後のツイートを見てみると、2006年に奈良さんが高校時代までを過ごした青森県弘前市で展覧会中に、人からの紹介で食堂の扉に描いたドア2枚の写真が投稿されており、それらが海外のオークションに売りに出されていることを報告。

奈良さんは「僕は人が思う以上にある時期からずっと人間不信」、「嫌なことは忘れやすい性格」としながらも「時々こういうのがあると人が思う以上に落ち込みます」と、繊細な心境を打ち明けました。

スポンサーリンク

奈良美智、裏切られ続けてもプライドは失わず

今回、思わぬかたちで自身の作品との再会を果たした奈良さん。

奈良さんは、1997年に自身が描いたものの、その存在すら忘れていたドローイングが出てきて、その再会を懐かしくうれしく思ったという旨のツイートをします。

そしてすぐ後には、1989年にアメリカの画家であるキース・ヘリングからもらったサインを引き合いに出してこう続けています。

「あの人型(キース・ヘリングの代表作)のドローイングもしてくれた。きっと頼まれれば誰にでもしてたんだと思う。それを売った人もいるだろう」

そして「でも今だからわかる。彼の魂までも売ることは出来ない。魂は金と無縁だ。魂はいつかしかるべき場所へ辿り着くだろう」と、その尊厳をもって誠実な対応を明言しました。

その矜恃に共感し、胸を傷めたフォロワーからの反応は多く、近年問題になっている「転売」にも一石を投じる流れにもなっているようです。

人は好きなモノ、推しのためなら自身の財布の紐をいくらでも緩められるもの。

そんなファンの心につけ入り、ときには適正価格や定価の何倍もの値段がつけられ、転売者の金儲けの道具にされることは、アーティストにとっては不愉快でしかないでしょう。

今回のオークションへの出品は、たとえのっぴきならない理由があったとしても、奈良さんに一報を入れるなど、人として正しい手順を踏まなかったことこそが奈良さんの悲しみの本質であると伝わる日はくるのでしょうか。

(文:Quick Timez編集部)