文:服部慎一

帝京大学・江本伸哉教授の経歴とは?差別発言で炎上「公式的には言えません」

(※画像はイメージです)

・帝京大学の江本伸哉教授が、自身のゼミ生を募集した際の言動がアカデミックハラスメントなのではないかとして炎上しています。

・江本伸哉教授は、女性のような名前の男性に対し差別的な発言を繰り返していました。

・江本伸哉教授の経歴や大学での活動などはどのようになっているのでしょうか。

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帝京大学・江本伸哉教授が差別発言で炎上

22日、帝京大学の江本伸哉教授をめぐり差別発言があったとして炎上をしています。

ことの発端は、SNS上で被害を受けた男性が告発したことによるもの。

当該の男性のファーストネームは「聖奈」というそうで、江本教授の研究室に所属するゼミ生の2次募集の募集要項を見て、応募をしたそう。

募集要項には、「グループワークを苦にしない協調生があり、好奇心が強く、疑問に感じたことは自分でとことん調べ、スポーツが好きな学生」を募集するという文言が。

また、要件としては男女を問わず4人ほど採用したとつづってあります。

ゼミ生に関してはWEB応募ののち、面接試験を経て合否がわかるのだそう。

この応募要項を見た聖奈さんは、早速メールにて応募をしますが、江本教授からは「女子学生さんですよね?たまに女子みたいな男子もいますので、念の為。」との返信が。

加えて同メールには「歓迎いたします。男子には内緒ですが、女子には基本的には応募=採用です。で、お会いする日時ですが、21日(月)12時にS199にお越しください。サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」という文言が記されてありました。

聖奈さんはそこで、自身の性別を伝えないまま会いに行きますが、そこでの会話が収録されており、ネット上で拡散。

《1番の問題はこの教授に食い物にされてるかもしれない女子生徒がいることでは?》

《性別で人の学ぶ機会を奪う人間を教授にしてるの?》

《自分がここの学生だったら、こんなスケベジジイに払った学費が使われてると思って気が狂いそう》

などのコメントが寄せられており、炎上する事態となっています。

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帝京大学・江本伸哉教授と聖奈さんの会話文字起こし

帝京大学・江本伸哉教授と聖奈さんの録音されていた会話の内容は、下記のようになっています。

聖奈さん「男女問わず4人って書いてあったけど、メールの文章で女子の応募イコール採用って書いてあったから…」

江本伸哉教授「だからそれは、君が女だと思ったから書けたんだろ?」

聖奈さん「自分は男ですから、女子が優先的に採用されるのであれば…」

江本伸哉教授「だからそれは公式的には言えません。言ったら問題になるから!だけど、僕の腹積もりではあなたが女だと思ったから、あなた女だったら優先的に取るつもりだよと。でも、あんた男だからそれは聞かないと。そういうことだよ。でも、それは公式には言えないからね。私的なやり取りだから言っとくけどね?」

江本伸哉教授「あなたのことを女だと誤認したのは僕のミスだけどさ。でも、そりゃしょうがないわなあんな名前なんだからさ。ふつうは女性だと思いますよね?

あのメールのことは忘れてください。私的な会話だと思ってください。公式には出せません。公式に私がゼミの案内に出したら、そりゃもう他の人からクレーム来る!学部長から『君、これダメだね』って…。

腹の中でどう思ってようが自由なのよ。実際って決める決めないは僕の権限だけど、表立って門戸を閉ざすことはダメなの!!

女だけとか男だけってのは、これはマズいわけ。だから企業もやってないだろ?だけど、実際は採用した結果、どうなってるかだけ見ると男が多かったり女だけだったりするでしょ?

メーカーだって、秘書さん採用とかっていって男も来るんだぜ?でも、結局通るの美人の女だったりするわけでしょ。でも、そういう時『男は採りません』とは書いてない。

ブラックとホワイトが来て『ホワイト取りません!』とは書いてない。絶対書けないアメリカでは!カラーの問題は書けない。でも、実際ねホワイトが取られるのよ。そういうの気にする人もいるし、気にしない人もいる。そりゃあ最終的に採る側の権利、権限なのよ。

いろんなもので判断した上で『やっぱりホワイトがいい』、『いや私はこの黒がいい』って決めるのと同じことよ。

採用ってそういうことなんだよ?最後は決める人が権限持っているわけでさ…。四の五の言われる筋合いじゃあないんだよ。

機会は与えるわ。結果の平等はないよ!結果は、その採る側がいろんな都合を考えて決めるわけ」

この会話が録音されており、ネット上で拡散されてしまったのです。

性別によって学生が学びの機会を奪われてしまうのは、あってはならないこと。

現に、男女4人を募集するとしておきながらこのような対応をしており、しっかりと音声の中で「学部長から怒られる」と語っていることを受けると、モラル違反の認識があったことになります。

優先的に女性を採用することは、江本教授の下心から来ているのでしょうか。

江本伸哉教授の経歴とプロフィール

江本伸哉教授は、帝京大学経済学部経済学科の教授で現在は八王子キャンパスにて教鞭をとっています。

1981年3月、東京大学経済学部経済学科卒業と同時に経済学士を取得。

同年4月には日本経済新聞社に入社をし、東京本社編集局産業部で記者を務めると、1996年3月には東京本社編集局産業部次長に就任しています。

1999年に北九州支局長を経て、2007年には福岡本社ライブラリー部長を歴任。

2010年には、同社に在籍しながら大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程へ入学し、2年後には大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程を修了し、日本経済新聞社を早期退職。

その後は、山口大学理工学部や福岡大学商学部の非常勤講師をつとめたのち、2019年に帝京大学経済学部経済学科・大学院経済学研究科の教授に就任し、現在に至ります。

著書なども数多くあり、自身の教育方針については「授業ごとに学生の皆さんに感じた疑問、感想、意見、要望を『ミニッツペーパー』(MP)を出してもらい、次の授業でそれに対する私なりの回答をまとめた『MP通信』を配り、できる限り学生の皆さんの理解度や疑問に即した双方向の授業(アクティブ・ラーニング)になるように心がけています。」と記しています。

経済がどうやって成り立っていて、どういう仕組みで回っているのか、世界経済の仕組みを理解できるという江本伸哉教授のゼミ。

その実態は、男女差別によって選ばれた学生のみが所属できるという、教育者としてはあるまじき行動のうえに成り立っていたものだったようです。

(文:服部慎一)