(※画像はイメージです)
9日に放送された「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系)。
野生の猫に対して“あるドッキリ”を仕掛けたのですが、その内容が愛猫家の間で大きな反感を買ってしまいました。
“大トロドッキリ”に愛猫家から猛クレーム
9日に放送された「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系)
この日は冒頭から『野良猫に高級お刺身サプライズin猫島』の企画を放送。
人口200人、野良猫50匹が暮らす福島県の藍島、通称“猫島”で猫に幅跳びを行わせ、幅跳びの先に高級お刺身である大トロを設置して何メートル飛ぶことができるかを競うといった企画でした。
最終的には幅跳びで1m90cm、垂直跳びで2m30cmの挑戦にクリアし、猫たちは美味しそうに大トロを食べていたのですが、この内容に愛猫家が猛クレーム。
実際にネット上ではこの番組をリアルタイムで見ていた視聴者から、
《生魚大丈夫?とか大トロって脂多すぎるんじゃ?何よりコロナで生活困窮者が増えてる中、野良猫にわざわざ“高級”大トロを食べさせるって…。馬鹿にしてるの?》
《ドッキリGP好きで見てるけど、猫にトロはないわ…殺す気??野良猫だからいいって感じ?まだ1切れあげるとかならそこまで害はないけど、複数回は虐待だよ》
《ドッキリGPの猫のやつあれヤバくね?虐待にしか見えないし、大トロなんて野良猫にあげたらその味覚えて最悪明日から他の餌食べなくなる可能性も出てくるやん》
《人間の笑いのために駆り出される野良猫、一歩間違えたら大怪我するかもしれないドッキリGP好きで観てたけどもう観る気失せた》
《ドッキリGP、猫が可哀想すぎてチャンネルかえました。》
など、愛猫家だけでなく一般視聴者からも批判的な言葉が大量に寄せられ、SNSが大炎上する事態となってしまいました。
実際にこういった企画は猫にとって安全なものなのでしょうか?
大トロをあげる危険性とリスクとは?
実際に大トロを与えすぎるとどんな危険性・リスクがあるのでしょうか?
1つ目に、生のマグロには“チアミナーゼ”という酵素が含まれているため、食べ過ぎるとビタミンB1を分解して“チアミン欠乏症”を発症することが考えられます。
重症になるとふらつく、徘徊するなどの神経症状を引き起こすので、注意が必要です。
2つ目に、新鮮でない刺身の場合は菌・ウイルスが繁殖していることがあるため、食べると食中毒を引き起こす可能性があります。
菌によっては“ヒスタミン中毒”を起こし、下痢・嘔吐・顔の腫れ・じんましんを起こすことがあるため、今回のような真夏の野外ロケの場合は危険といえるでしょう。
3つ目に、大トロは“不飽和脂肪酸”が多く含まれるため、これらを過剰摂取すると猫の脂肪を酸化・炎症させることもあります。
歩き方がおかしくなったり、触られるのを嫌がったりするだけでなく、食欲不振や発熱することもあるため、やはり危険といえるでしょう。
スタジオの芸能人は笑いながらVTRを楽しんでいましたが、番組制作側はこれらの危険性を事前に理解していたのでしょうか?
上記のようなリスクを考えると、一般視聴者から大量の批判コメントがあったことも仕方ないのかもしれませんね。
(文:Quick Timez編集部)