画像:時事
6日に放送された「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)。
高瀬耕造アナウンサーが、番組終了前に次の番組を紹介する際、「広島の平和記念式典」を失念し紹介せず、連続テレビ小説「おかえりモネ」と紹介した事を受け、視聴者からは批判が殺到しました。
一体、どのような放送内容だったのでしょうか。
放送事故!?NHKがヒロシマを軽いノリで紹介し視聴者困惑「失態」「本当に残念」
6日に放送された「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)。
高瀬耕造アナウンサーが、番組終了前に次の番組を紹介する際、「広島の平和記念式典」を失念し紹介せず、連続テレビ小説「おかえりモネ」と紹介しました。
8月6日は広島に原爆が投下されてから76年目となります。
毎年、この日はNHKで広島平和記念式典を生中継し「原爆」「核」「戦争」などの特番を組み放送していますが、今年は東京五輪中心の番組編成。
この日、唯一の原爆関連のニュースの紹介が漏れた事に対し視聴者は怒り心頭。
《え?今の放送事故?広島の式典を どうぞ! のノリでやったの?高瀬さんも大丈夫?》
《NHK「おはよう日本」の最後にアナウンサーが「この後は、おかえりモネ」と。 意識が弱くないか。》
《NHK おはよう日本の最後で、いつも通りおかえりモネ送りてたけど、実際に始まったのは広島の平和祈念式典の中継…これ放送事故レベルの失態なのでは?》
《NHK「おはよう日本」のアナウンサーも、次の番組を「原爆慰霊式」ではなく「おかえりモネ」と笑いながら紹介した》
《NHKおはよう日本でラストのやらかしはほんまに残念でした》
など、犠牲者追悼などこの日のために取材を重ねてきた人々の心を踏みにじる行為を批判する声が多数寄せられました。
犠牲者追悼より五輪優先?
NHKは日本放送協会の略で、日本の公共放送局です。
放送法に基づいて設立された特殊法人であり、国内向け放送については視聴者からの受信料を財源とした独立採算制がとられており、広告料収入(コマーシャル)を主な財源とする民間放送と区別され、後世に残し伝えるべきものを放送します。
日本は世界で唯一の被爆国として、その無念や悲惨さを忘れることなく二度と同じ過ちを起こさないように絶えず伝え続ける事が何よりも大切であり、それは何よりも優先されるはずのもの。
NHKは毎年この日に必ず「原爆」の特番を放送してきました。
しかし、現在開催中の東京五輪の競技生中継を優先させ、「戦争」「核」「原爆」関連の特番は放送されず。
オリンピックもまた平和の祭典としての側面をもち世界平和を願う象徴的な大イベントの一つです。
特番を放送しなかった理由までは分かりませんが、この日NHKで唯一、戦争の爪痕を感じられたニュースは『おはよう日本』の後に放送された広島の平和式典の生中継のみ。
日本人にとり、決して忘れてはならない出来事を忘れ、日常の延長であるかのような紹介は二度としてはならないものです。
原爆の話しを毎年聞く事で、平和の尊さを学び、戦争をしてはならないという気持ちを持てる大切な1日である事を改めて振り返る必要があるように思います。
(文:Quick Timez編集部)