画像:時事
森喜朗氏の辞任に伴って、東京五輪組織委員会の新会長に昨日就任した橋本聖子氏。
会見では森氏との親交、過去のセクハラ問題に質問が及んだことを19日の「とくダネ!」(フジテレビ系)が取り上げると、スタジオの出演者から橋本氏の就任に抗議する声が。
すると抗議の声に番組MCの小倉智昭アナウンサーが「是非覚えていてほしい」と出演者を沈黙させるあるエピソードを述べました。
小倉智昭「僕から1つ」スタジオの橋本聖子批判を沈黙させる
19日、昨日森喜朗氏の後任として新会長に就任した橋本聖子氏の会見で、森氏との関係や過去のセクハラ疑惑報道に質問が及んだことを「とくダネ!」(フジテレビ系)が特集。
すると、男子フィギュアスケート選手にキスする写真が流出した過去に加えて「森さんの発言をスルーした」と、森氏の女性蔑視と取られた発言に反応しなかったことに、コメンテーターから批判の声が上がりました。
このコメンテーターの意見に「僕は橋本さんはスルーしたとは思えない。昨日も言いましたが国会できちっと『あれは絶対にしてはいけない発言だった』とおっしゃっている」と、番組MCの小倉智昭アナウンサーは反論。
さらに「僕から1つ、橋本聖子さんが自分の目標に何がなんでもやり遂げるんだというエピソードを」と橋本氏の経歴について語り始めたのです。
「彼女が最後の夏のオリンピック自転車競技で出場する時は、参議院議員になっていました」と小倉アナが述べ始めたのは橋本氏が生涯ラストのオリンピック出場へ挑戦していた際の話。
「『二足の草鞋でやれるのか』という批判があったんですね」と当時の世論の声を紹介。
「彼女は絶対に国会に迷惑をかけちゃいけないということで、朝8時に部会が始まって午後仕事が終わるまでは仕事に集中した。で、国会が終わってから伊豆の修善寺に新幹線で飛んで行って、バンクで自転車の練習をして、朝も過酷な練習を積んで、朝8時の部会には間に合っているという生活を繰り返していたんです」と、橋本氏が覚悟を持って現役選手と政治家を務めていたことを明かしました。
そして「例えば富山で講演をして石川まで時間があるから『自転車で行きます』と動いたり、新幹線で東京に戻ってくる時も高崎や大宮で降りてそこから自転車で東京に戻ってくる生活をしてオリンピックに出たんですね」と見事に両立を果たしたことを証言。
「それからは国会議員して力を注ごうということで、その後どういう活躍をされたかというのは皆さんご存じの通りです」とまとめました。
橋本聖子秘話に「感動した」
橋本聖子氏の新会長就任に不信感をあらわにする出演者に対し、橋本氏の経歴を熱弁した小倉智昭アナウンサー。
「そのエピソードは皆さん是非、覚えていてほしいなと」、「それだけやる時はやる人なんだと期待をしています」と出演者を沈黙させると、番組を観ていた視聴者は雷に打たれたような感覚を抱いたようで、
「小倉さん、今まで老害老害言ってごめんなさい」
「小倉の橋本フォローが素晴らしかった。年下を守ろうとする器の大きさを実感した」
「多くの人の前で羽目を外したことは反省するべきだけど、橋本さんと同じ世代でずっと彼女の頑張りを観ていたから小倉さんのコメントは涙が出てしまった」
「知らない世代には知ってほしいエピソード。とても良かったです」
「まあここまで来たら頑張ってというほかないでしょう。だから小倉さんのコメントが正しいと思う」
「小倉さん感動した!」
などと、小倉アナの橋本氏にかける期待に共感が広がりました。
オリンピック開催予定まで残り5か月。
小倉アナの言葉にあった「やる時はやる人」という言葉を信じて成功を願うしかないのでしょう。
(文:有馬翔平)