画像:時事
先週末に日本国内に到着、明日から医療従事者優先で接種が始まる新型コロナウィルスのワクチンについて特集を組んだ16日の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)。
既に接種が開始されている諸外国で確認されているワクチンの副反応について報道すると、番組コメンテーターの俳優・中尾彬さんが番組側へ不満を爆発させる様子を見せました。
中尾彬、『グッド!モーニング』放送中にブチギレ
16日、明日から医療従事者優先で接種が開始される新型コロナウィルスのワクチンについて副反応の特集を組んだ「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)。
インフルエンザワクチンと比較した副反応の出現率などの番組の報道に、番組コメンテーターの俳優・中尾彬さんが不満をあらわにするシーンがありました。
先週末、航空輸送で日本国内に入ってきた新型コロナのワクチン。
当初の予想よりも早い接種開始に「早く安心したい」と歓迎の声が上がる一方、諸外国でも確認されているワクチンの副反応には不安の声が。
この日、昨年10月から行われていた国内のワクチン治験の結果を紹介した同番組。
国内で2回のワクチン治験を受けた人の中、筋肉痛や関節痛などの反応が確認されましたが治験者の多くに現れたのは「疲労感」と「注射部位の痛み」という反応が見られたことを指摘。
これは医学的には問題はないものの、インフルエンザのワクチンと比較すると倍以上の確率にあたるのだそう。
さらに急激に起こる過敏反応「アナフィラキシー」の出現率にも触れ、アメリカ国内で確認された数字によればインフルエンザワクチンの5倍という出現率にも言及しました。
ワクチンの副反応が取り沙汰される中でコメントを求められた中尾さん。
「みんな不安でしょうけど」と前置きすると「こういうことするからみんな不安がるんでしょうが」と番組が副反応を紹介することをチクリ。
するとスタジオの出演者はこれまでの報道を覆すような中尾さんのコメントに困惑を示し、新井恵理那アナウンサーも「そうでしょうか」と異論を唱えました。
しかし、それでも中尾さんの指摘は止まらず「注射痛いに決まってるでしょうが」、「でもワクチンが効いたら『ああちゃんと効いたな』って痛さなんか忘れちゃうよ」とコメントを続け、「あんまり煽んない方がいいよ」とワクチン報道を批判したのでした。
中尾さんの激高した様子に番組MCの飯村真一アナウンサーは「不安を取り除きながらコロナと闘っていきたいと思いますが…」とコメントを添えましたが、中尾さんはそれにも反応し「痛いに決まってるんだよ注射は!」と最後まで言葉を荒げました。
中尾彬ブチギレに「まさにその通り」
新型コロナウィルスのワクチンの副反応を紹介する報道に、「あんまり煽んない方がいい」と不満をあらわにした中尾彬さん。
すると中尾さんのコメントに番組を観ていた視聴者も反応し、
「メディアは不安を煽るな!!拍手!!」
「中尾彬は番組に不満があるのかな?でもわかる」
「そうそう注射は普通に痛いよ。そんなことを副反応として紹介するって何が言いたいのさ」
「注射の後の痛さまで副反応って言ったらな…いくら医学的に問題がないって言ったって、副反応言われた受けたくないっていう人も出てくるんじゃないの?」
「『あんま煽らない方がいい』珍しくいいこと言うじゃない中尾彬」
「まさにその通り。ワイドショーを中心に報道すれば報道するほど、結果的に不安を煽ることになってる」
「スタジオも中尾さんの反発に戸惑ってたがまあ…あの構成だったら煽ってると思われてもしょうがないよね」
などと、中尾さんのコメントと出演者らへの指摘を支持する声が寄せられたのでした。
報道の仕方に一石を投じた中尾さん。
現在、様々な批判を招いているワイドショーですが、中尾さんような「監査役」の出演者が各番組に一人は必要なのかもしれません。
(文:有馬翔平)